あんさんぶるスターズ同人誌 渉友小説/A6(文庫)/36P 2018年9月17日発行 ◆ 　何故だろう。 　何故、そんな、卒業までの最後の公演なんていう大事な舞台の台本を、友也に書かせたのだろう。 　日々樹渉という人間は、こと演劇に関しては真摯であり、非情なまでにシビアだ。たとえそれがどんな舞台でも。 　たとえそれがどんな舞台であっても！ 　知っていたはずだった。でも信じられなくて、たかが幼稚園でやるお遊戯会のような公演だから台本も試しに書かせてみるか、と考えたのだろうと思っていた。思いこんでいたのだ。でも違う。これは渉にとって卒業公演と同義だし、そしてお遊びでやるような舞台など、きっと渉には存在しない。 ◆ 演劇部公演の台本を書くことになった友也と、渉の卒業の話。 つきあってない2人の、ミステリーステージ後、春の話です。 突然3月に行われる幼稚園での公演の台本を任された友也。 それは渉にとっては高校最後の公演でもあったーーそんなお話です。 友情出演:創、北斗