真波山岳の尊敬する先輩の東堂尽八は、高校卒業と共に自転車を降りて服飾の道へ進んだ。真波は彼ほどの才能を持った選手が自転車を捨てるとは、と憤り、それが東堂の唯一無二のライバルである「巻島裕介」がファッションの道に進んだからではないかと疑う。高校三年生の夏休み、進路に迷う真波は東堂と巻島の在籍する服飾専門学校に入りびたり、彼らの視る世界に少しずつ触れていく。そんな折、真波は巻島に「ショーに出るつもりねぇ?」と誘われる。真波は巻島への嫉妬心から、それを二つ返事で了承し――……
真波がカットモデルとしてランウェイを歩き、服飾の世界を垣間見る本です。
※真波×巻島の同性愛要素を含みます