――少女が歌っている。なのに世界は光り輝かない。 2009/5/17発行 新書オンデマンド 112p 本編［Dear dark］　短編［Near light］収録。 ゆりかご執筆時から考えて一年くらい温めていた物語です。ボブカットの少女とロングコートの青年たちが書きたくて書きました。 短編の「Near light」は「Dear dark―One day, I saw Lightflower―」を改稿したものです。本編短編合わせて原稿用紙189枚。二段組み、112ページ。人物紹介と挿絵があります。 【あらすじ】 その世界は、かつて国家時代に超能力と呼ばれた力、現代ではエクスと呼ばれる力を、人が誰しも有している能力者社会。五つのタワーを動力源そして抑制装置とする、国という概念を越え独立した機関【都市】。そこに生まれた『世界を輝かさない』少女・千歌と、特殊能力部隊組織の精鋭だった青年・叶途は、お互いの存在を唯一に思いながらどちらも光と闇の境界を越えられないでいた。