太陽の精霊が思考を研ぐ瓶 ― ローズマリーのモイストポプリ(550ml)―
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夜明け前、 机の上が一番散らかっている時間に、 シㇼ・パスイは現れる。 現れる、というより 境界が立ち上がる。 光は強くない。 ただ、影の輪郭が急に正確になる。 りゃんシーは顔を上げずに言う。 「まだ考えてる途中なんだけど」 返事はない。 シㇼ・パスイは、 答えを持ってこないカムイだからだ。 代わりに、 机の上の思考を一つ、 無言で端に寄せる。 「それは今じゃない」 そんな気配だけが残る。 ローズマリーを仕込むとき、 りゃんシーは迷わない。 迷っていると、 シㇼ・パスイが余計なものを全部削ってしまう。 必要なのは、 考えることじゃない。 切ることだ。 瓶に塩を敷き、 ローズマリーを置く。 その間、 シㇼ・パスイは一切、手伝わない。 「見てるだけって、性格悪いよな」 そう言うと、 光が一段、鋭くなる。 否定でも肯定でもない。 瓶が満ちたとき、 空気が少しだけ軽くなる。 それが合図だ。 「ここまでだな」 りゃんシーが言うと、 シㇼ・パスイは境界を畳む。 思考は増えていない。 でも、 どこから手を付けるかだけが はっきりしている。 裏国分寺では、 答えをくれる精霊より、 間違いを削る精霊のほうが 重宝される。 シㇼ・パスイは、 その代表だ。 ローズマリーの瓶は、 その残り火みたいなもの。 触ると温かいわけじゃない。 ただ、 考えが逃げなくなる。 それで十分だ。
太陽の精霊が思考を研ぐ瓶 ― ローズマリーのモイストポプリ(550ml)―
昼と夜の境界には、 思考を整える精霊がいます。 この瓶は、 ローズマリーと塩を重ねて仕込んだ 太陽のためのモイストポプリです。 集中したい作業机のそば、 考えが絡まった夜明け前に向いています。 裏国分寺では、 思考は「増やす」ものではなく、 余分なものを削ることで 本来の形が現れると考えられています。 これは、 太陽の精霊が境界に立ち、 思考を研ぐための瓶です。 商品情報 内容:ローズマリーのモイストポプリ 容量:550ml 原材料:ローズマリー、エプソムソルト(※雑貨用途) 使用上の注意 ※観賞・香りを楽しむための雑貨です ※食用不可 ※直射日光・高温多湿を避けて保管してください ※天然素材のため色や香りに個体差があります


