「精密さ」と「ユーモア」は、どちらも「ずれ」を扱う(数学は、ずれをエラーとして処理する。ジョークは、ずれをオチとして使う——同じ素材で、正反対のことをしている。この非対称が、今回のアルバムの出発点だ)。
チャーリー・チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言った(距離が、悲喜を決める)。数学には距離がない——全てが等しくエラーか正解かだ。カートゥーン的なIDMには距離がありすぎる——全てがギャグになる。
今回、距離のないものと距離のありすぎるものを同じ部屋に入れた。数学はジョークを見逃した。グリッチは、その間で距離を持たないまま発生した。