【10/18頒布開始CoC7th】18 paradise paraíso.【神父×牧師2PL】
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正義に従ふべし。 信仰に従ふべし。 命令に従ふべし。 ――されど、そのいづれも、汝を救ふことなかれ。 その信仰は、あなた自身のものか。 それとも、 新クトゥルフ神話TRPG「18 paradise paraíso.」 一人は、罪を選び。 一人は、罰を与え。 そして神は沈黙した。 ヨーロッパ架空都市×ゴシックミステリー
あらすじ
ヨーロッパの中核都市エフェルナ。信仰の在り方を巡って「典礼派」と「聖典派」の二つに分かたれたC教の二つの宗派の大教会が置かれるこの都市で、400年ぶりの東西大会議が行われる。 歴史的な会議の議題は、エフェルナに現れた典礼派の「予言の子」の真贋について。 会議の舞台となるエフェルナ中央教会に集められた両宗派の有力信徒たち。世界一厳格な裁判が行われようとしているそんな中、厳重な警備の隙を突くようにして、司祭のひとりが無惨な遺体となって発見される。その姿は告げられた予言をなぞるかのような凄惨な死にざまであった。 疑惑の密談。存在しないはずの凶器。犯人は参加者の中にいるのか、それとも「神の使い」による裁きなのか。 閉ざされた修道院の中で、HO1とHO2のお互いの使命を賭けた捜査が幕を開ける。
シナリオ概要
システム:新クトゥルフ神話TRPG プレイ時間:ボイスセッション10時間前後(一章3~4時間×3章) プレイ人数:2人 舞台:ヨーロッパ架空都市エフェルナ ロスト率:ルートによって大きく分岐。小~中程度。 シナリオの特徴:NPCの証言や状況証拠を纏めることにより、PCが事件の全貌の推理を行う必要がある。特殊なひらめきは必要とせず、情報を整理することで導き出せる構造になっている。 備考:本シナリオは秘匿ハンドアウトを導入している。
探索者ハンドアウト(公開)
❙ 共通HO あなた達は敬虔な神の信徒である。 年齢・性別は不問。 来歴もHOに準ずることが出来れば自由に設定して良い。 ❙ HO1 殉教者 あなたは米国において典礼派の教会を任されている神父/修道女であり、神からの予言を聞くことの出来る特異な信徒だ。本人の意思にかかわらず、神がかりの予知を的中させてきた。 しかし、その力が異端によるものではないかと疑う声が、教会内で上がり始め、その真偽を問うべく、貴方は此度の東西大会議へと招聘された。 神への祈りと忠誠を掲げる模範的な聖職者として振る舞っているが、その内には空虚な因縁を抱えている。 (典礼派であるHO1は宗派の教義上、男性探索者は神父、女性探索者は修道女となる) ❙ HO2 審判者 あなたは欧州において聖典派の教会を任されている牧師である。 そんな貴方には、貴方を慕う信徒たちに明かしていない裏の顔がある。 あなたはユーロポール(欧州警察機構)の犯罪行動分析官だ。 鋭いプロファイリング能力と清廉な信仰心で数々の事件を解決してきたが、その瞳には異端の予兆が映っている。
世界観情報
❙ エフェルナ市国について シナリオの舞台はヨーロッパで最も国土面積の小さな国であるエフェルナ。ドイツ、スイス、オーストリアの国境地点に位置するこの国は、C教の歴史と深い関係を持っている。 エフェルナは元々、森の民と呼ばれる先住民族が住まう小さな森林地帯であった。 この地には、地下鉱脈から湧き出る豊富な鉱山資源と、奇跡の力を持つと形容されるほどの極めて上質な水源が存在していた。 11世紀頃、この豊かな資源に目をつけたC教の騎士団をはじめとするC教勢力が、聖地奪還の拠点として入植を開始した。当初、外来の騎士団と土着の森の民との間には緊張が走ったが、騎士団がもたらした高度な建築技術や農業知識と、森の民が代々守り続けてきた薬草学や土地の知識が組み合わさることで、両者は次第に融和の道を歩むことになる。この「信仰」と「土着」の融合こそが、現在のエフェルナの独特な文化と、C教における特異な地位を築く礎となった。 しかし、近代化の波と共に、独自の文化を継承してきた森の民の人口は急速に減少していった。そして1920年、現存しうる最後の森の民の血縁者である女性がこの地で息を引き取った。彼女の死をもって、エフェルナにおける森の民の血脈は公的に断絶したとされている。 現在、エフェルナを訪れる人々が目にするのは、かつての森の面影を飲み込むようにして聳え立つ巨大な石造りの聖堂と、かつてそこに自然が存在したことを忘れ去ったかのように静まり返る、整備された街並みだけである。 ❙ C教について C教(典礼聖教)は、一にして全なる存在、あるいは「天上の統治者(パントクラトール)」への信仰を基盤とする宗教組織である。かつては単一の巨大な共同体として全欧に多大な影響力を誇っていたが、現在はその解釈と儀礼の在り方を巡り、「典礼派(てんれいは)」と「聖典派(せいてんは)」の二つの大きな宗派に分かたれている。 この決定的かつ根深い分裂の端緒は、400年前に行われた「大いなる解釈の変遷」にある。当時の欧州では、C教枢機卿らの腐敗や権利集約に対抗する形で若い宗教家たちが回帰活動を行なった。これがC教聖典派の基礎となっている。 回帰活動の勢力は次第に拡大し、事態を重く捉えたC教枢機卿らは融和のための大会議を、融和の象徴であるエフェルナの地で執り行った。会議の結果、C教は「典礼派」と「聖典派」に分裂することとなる。 「典礼派」は、目に見える形での祈り、すなわち壮麗な大聖堂の建築や、厳格に定められた儀礼、聖職者という階級を通じた敬虔なる行為こそが、主の加護を引き留める唯一の手段であると説いた。彼らにとっての信仰とは、代々受け継がれてきた伝統を遵守し、肉体と物質を捧げることで成される「秩序」そのものである。 対して「聖典派」は、豪華な装飾や形骸化した儀式を否定し、唯一の拠り所を聖典に記された言葉の解釈と、個人の内なる信仰の告白に求めた。彼らは、神との対話に仲介者は不要であり、真実を見極めるのは個人の理知と精神であると主張した。 この思想的断絶は、単なる議論に留まらず、やがて土地や権益を巡る熾烈な対立へと発展した。エフェルナ市国の東側に陣取る典礼派と、西側に拠点を置く聖典派。両者は中央に口を開けた巨大な断崖を「神の不在」の象徴、あるいは「沈黙の証明」として見据えながら、一度も交わることなく今日に至っている。この度行われる東西大会議は、その400年にわたる沈黙の均衡を破る、歴史的な——そして極めて危うい再会となるはずであった。 (C教は実在する宗教をモデルにしているが、該当の宗教はかつての敵対的な歴史を乗り越え、教理の違いは残しつつも、同じ信仰を有するものとしての実質的な協力関係。エキュメニズム(一致促進)の方向へ向かっていることを留意して欲しい)
注意事項
本作には以下の要素が含まれています。 グロテスクな表現/実在する宗教をモデルとした架空の団体/実在する事件をモデルとした架空の事件/実在する地名/一部実在する宗教思想への言及/架空の民族への弾圧的とも取れる表現/PCの選択によるNPCのロスト/PvPの可能性/PCへの拷問描写/火に関わる死の描写/四肢欠損/未成年虐待を示唆する描写/後味の悪いエンディングに至る可能性 本シナリオは全てフィクションです。実在する思想・地名・人物などを取り扱う場合がありますが、いかなる場合も全ての思想に賛同・敵対するものではありません。また、実在する地名や人物を貶める意図は一切ありません。 また、シナリオ内で登場する【特定の宗教的思想・民族弾圧】及び僅かに抵触する可能性のある【選民思想、異端審問を始めとする宗教史】のいずれかに対して極度の共感・反感を覚えるPLのプレイは、予期せぬ心理的負荷がかかる可能性があります。シナリオを読み込んだGMおよび同卓者とよく相談した上、セッションの参加可否を決定して下さい。
