Star Sky Compass(星空コンパス)
- Digital300 JPY

# 星空コンパス 使用マニュアル 「星空コンパス」は、ブラウザだけで動くプラネタリウムです。地球上の場所・日時・見る方向を指定すると、その瞬間にその場所から実際に見える空を再現します。恒星・星座・太陽・月・惑星(水星〜土星)の位置に加え、その時刻が実際に明るいか暗いかまで計算して表示します。 `starsky_ja.html`(日本語版)と `starsky_en.html`(英語版、機能は同一)は、どちらも単体で完結したファイルです。インストールもアカウント登録も不要で、ダブルクリックして開くだけで使えます(読み込み後はインターネット接続も不要です)。 ## クイックスタート ファイルを開くと、現在時刻・東京・北向きの夜空が表示されます。ここから: - **空の上でドラッグ**すると、実際に顔を動かすように視線を動かせます。スクロール(トラックパッドならピンチ操作)で画角を拡大・縮小できます。 - 「**場所**」パネルで、都市を選ぶか緯度・経度を直接入力して別の場所に移動できます。 - 「**日時**」パネルで、特定の日食の瞬間、誕生日、来週、あるいは千年後など、別の瞬間に移動できます。 以下、各機能を詳しく説明します。 ## 場所 - **プリセット** — 那覇から南極点まで、さまざまな緯度の都市をあらかじめ用意しています。選ぶと緯度・経度が自動的に入力されます。 - **緯度・経度** — 地球上の任意の地点を直接指定できます。緯度は赤道より北がプラス、南がマイナス。経度はグリニッジより東がプラス、西がマイナスです。 - **現在地を使用** — ブラウザのGPSまたはネットワーク位置情報を使って現在地を自動入力します。ブラウザから許可を求められます。取得できない場合は緯度・経度を直接入力してください。 ## 日時(お使いのタイムゾーン) 日時の入力欄は**お使いのパソコン・スマートフォンの時計とタイムゾーン**をそのまま使います。これは意図的な仕様です。設定した瞬間は世界共通の「ある1つの時刻」であり、アプリはその瞬間に、指定した場所から見える空を計算します。「今この瞬間、パリの空はどう見えるか」という問いに、どこにいる人が尋ねても答えが1つに決まるのと同じ考え方です。もし「パリの現地時間で夜7時」を再現したい場合は、まずご自身のタイムゾームに換算してから日時を入力してください。 - **現在時刻** — 今この瞬間に戻ります。 - **−1時間 / +1時間 / −1日 / +1日** — 時間を前後に進めます。空の変化を追うのに便利です。 - **▶ 実時間再生** — 時間を連続的に進めます(実時間1秒につき30秒分)。太陽が昇り沈む様子や、空がゆっくり回転していく様子をリアルタイムで観察できます。 日時はブラウザの日時選択機能が許す範囲であれば、大昔から遠い未来まで指定できます。精度については後述の「精度について」をご覧ください。 ## 見る方向 視線の変更方法は3通りあり、すべて連動しています。 1. **空をドラッグ** — もっとも直感的な方法です。左右にドラッグすると水平方向に、上下にドラッグすると仰角(見上げる角度)が変わります。 2. **コンパスダイヤル** — 円形のダイヤルをクリック・ドラッグして、向いている方位を直接指定します。 3. **スライダー** — 数値で細かく調整できます。 - **方位角** — 0°が北、90°が東、180°が南、270°が西です。 - **高度** — 見上げる角度です。−30°(地平線よりやや下)から90°(真上、天頂)まで調整できます。 - **画角(FOV)** — 一度に表示する空の範囲です。30°(双眼鏡で覗いたような狭い視野)から170°(魚眼レンズのような広い視野)まで。空の上でのスクロールでも変更できます。 ボタン一つで「**天頂**」(真上)、「**水平線**」(水平)、「**北・東・南・西**」の各方向にジャンプできます。 ## 表示される内容の見方 - **恒星** は実際の表面温度に応じた色(高温の星は青白く、低温の星は赤っぽく)で、明るさに応じた大きさで描かれます。現在の空の明るさで実際に見える等級の星だけが表示されるため、昼間は何も見えず、薄明時にはごく明るい星だけ、完全な夜には数千個の星が見えます。 - **星座線・星座名** は88の公式な星座を線で結び、名前を表示します。参考情報として常に表示されますが、昼間は(実際には見えないため)薄く表示され、画角が広いときは星座名が自動的に非表示になり見やすさを保ちます。 - **地面** — 視界の下半分、地平線より下の部分は、実際に屋外に立っているときと同じように地面として塗りつぶされます。天球全体を見たい場合は「表示」パネルでオフにできます。 - **空の色** は太陽の位置に応じて変化します。昼は青空、朝夕はオレンジや紫、その後は市民薄明・航海薄明・天文薄明という3段階の薄明を経て、完全な夜には黒くなります。画面上部の表示に現在の状態が示されます。 - **太陽** は地平線付近または上空にあるとき、光る円として描かれます。 - **月** は指定した日の実際の満ち欠けの形(三日月・半月・満月など)で描かれ、輝面比(何%が光っているか)と、満ちていく途中か欠けていく途中かも表示されます。 - **惑星**(水星・金星・火星・木星・土星)は、指定した日の実際の位置に色付きの点として表示されます。 ## 画面上部の表示項目 - **恒星時** — 天文学で使われる、恒星の南中を基準にした時刻の一種です。詳しい方向けの情報です。 - **太陽高度** と、現在の明るさの状態(昼・市民薄明・航海薄明・天文薄明・夜)。 - **月の輝面比** — 月面のうち光っている部分の割合と、満ちていく途中か欠けていく途中か。 - **視線 方位・高度・画角** — 現在どの方向を、どれくらいの広さで見ているか。 ## 表示オプション - **星座線・星座名** — それぞれ個別にオン・オフできます。 - **高度・方位グリッド** — 高度円と方位線からなる薄いグリッドを表示します。正確な座標を読み取りたいときに便利です。 - **地面を表示** — 地平線より下の地面のシルエットをオン・オフします。 ## 精度について このアプリは、あらかじめ用意した画像ではなく、実際の天文計算によって空を再現しています。そのため、どんな日付・場所にも対応できます。精度の目安は以下の通りです。 - **恒星の位置** は歳差運動を補正しており、現在から前後100年程度の範囲では1度に満たない誤差です。 - **太陽の位置** は誤差約0.01度です。 - **月の位置** は誤差数分角程度(月の見かけの大きさよりずっと小さい誤差)です。 - **惑星の位置** は簡易的な軌道要素を用いており、現在から前後数十年は誤差1分角程度、それより離れた年代では誤差が徐々に大きくなります。 いずれも肉眼で気づくレベルの誤差ではなく、実際の星空観察や学習用途を想定した精度です。天体望遠鏡の自動導入のような厳密な用途には向きません。 ## 使い方のヒント - 「昨夜見た星空」を再現したいときは、実際に見上げた日時と、自分がいた場所の緯度・経度を入力してください。 - 空全体を見渡したいときは、画角を150°〜170°、高度を30〜50°程度に設定すると見やすくなります。 - 日没や月の出の瞬間を観察したいときは、視線をその方角の地平線に向けたうえで、少し前の時刻から「実時間再生」を開始してください。 - 直前に設定した場所と視線の方向は、ブラウザに記憶されるため、同じファイルを次回開いたときも引き継がれます。
