⻩⾊い輪っか ― 潮⾒うみのわ⽔族館の記録 ―
- Digital100 JPY

閉館の危機にある、海辺の町の小さな水族館。 そこで、一匹のサメが「黄色い輪っか」に触れた。 それは、ただの偶然なのか。 餌を求める行動なのか。 それとも、サメは「遊んで」いるのか。 潮見うみのわ水族館で働く飼育員・藤崎環は、水族館に通い続ける中学生・宮下ひかるの観察ノートをきっかけに、トラフザメ「ナギ」の行動を記録し始める。 来館者の減少、迫る閉館の判断。 限られた人員と予算。 そんな水族館で始まった小さな観察は、やがて研究となり、町の人々を巻き込みながら、思いがけない広がりを見せていく。 「見たことがない」ことと、 「存在しない」ことは、同じではない。 一匹のサメと一本の黄色い輪っかから始まる、 生きものを「見る」こと、記録すること、そして人と町がつながっていくことを描いた長編小説。 本文 約10万4千字/全27章
