無償荷役を断る・交渉する言い方の例文集【運送会社・ドライバー向け/PDF】
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「荷下ろし、ちょっと手伝って」 「待っててくれる?」 現場では、こうした頼まれごとが当たり前のように続いています。断りたくても、次の仕事に響くかもしれない。そう思うと、言葉が出てこなくなります。 この本は、運送業36年以上。もとは大型車両のドライバーで、現在は荷主側(メーカーの入出荷の現場)で荷受けや雑務を担当している私が、断る・交渉するときの「言い方」だけに絞ってまとめた例文集です。強く言い返すための本ではありません。関係を壊さずに、作業を見える形にして、話し合いの席につくための言葉を集めました。 【こんな方に】 ・荷役や荷待ちを、ほぼタダで頼まれて困っているドライバーの方 ・現場の声を受け止めたい運行管理者・管理職の方 ・荷役や料金の話を、荷主にどう切り出すか悩んでいる運送会社の方 【中身】(PDF・14ページ) ・第1章 前提条件(誰の契約か/書面の有無/会社の方針) ・第2章 土台:運賃と料金は別のもの ・第3章 断る前の準備(作業・時間・書面) ・第4章 場面別の例文(7場面 × やわらかめ・標準・きっぱり) ・自分の言葉に直すレシピ(書き込み欄つき) ・第5章 社内(上司・運行管理者)への伝え方 ・第6章 やり取りの記録メモ ・第7章 相談できる公的窓口と専門家 【この本の考え方】 ドライバー個人に背負わせない。国の制度や指針を土台に、会社が責任を持って、荷主との条件を整える。 人間関係への配慮:荷主(仲介の営業倉庫なども含む)とドライバーの人間関係は、会社が見守る問題。強いストレスや心の不調につながる場合は、会社の「安全配慮義務(労働契約法)」にも注意が必要だと考えています。 ドライバーを「ワーカー」と見るのか、「人的資本」と見るのか。この前提で、荷役や待ち時間への考え方が大きく変わります。 現場では「上に振る」のが自然。ドライバーが上に振っても大丈夫なよう、会社が方針と窓口を決めておく必要があります。 【もうひとつ、お伝えしたいこと】 個別の対応だけでは、国や関係機関に伝わらないかもしれません。一件ずつの話にとどまってしまうからです。 そのため、社内に「相談・苦情の窓口」(コンシューマーセンター/カスタマーセンターのようなセクション)を設ける、あるいは外部の機関に同等の窓口を依頼する、といった仕組みも必要だと私は考えています。 本書は、その入り口として、まず「記録を残す」ための記録メモと、すでにある公的な窓口・相談できる専門家の一覧(第7章)も用意しました。 【相談できる公的窓口・専門家(本書第7章より)】 ・トラックGメン(国土交通省・地方運輸局・各運輸支局):Webの「目安箱」や運輸支局の電話で情報提供ができます。長時間の荷待ち、契約にない附帯業務、運賃・料金の不当な据置きなどが対象として案内されています。 ・公正取引委員会:取適法(中小受託取引適正化法)に関する相談・申告・情報提供の窓口があります。 ・労働基準監督署の総合労働相談コーナー(厚生労働省):どの分野か分からない労働問題の相談先です。 ・働く人の「こころの耳」(厚生労働省):電話・メール・SNSでメンタルヘルスの相談ができます。 ・専門家:社会保険労務士(労務管理・就業規則など会社側の相談)/弁護士(契約や紛争。法テラスなど)/行政書士(契約書や別紙の作成) ※窓口の名称・受付方法は変わることがあります。最新の情報は各機関の公式ページでご確認ください。 【ご注意】 ・本書は、国土交通省・公正取引委員会などの公的な資料や報道をもとに、筆者が整理した参考資料です。法律上の助言ではなく、結果を保証するものでもありません。 ・個々の取引が取適法(中小受託取引適正化法)などの対象になるかは、取引の内容によって異なります。契約や取引の個別の判断は、運輸支局・弁護士などの専門家にご相談ください。 ・法令・制度は変わることがあります。最新の公的資料をご確認ください。 ・試作版(2026年10月版)です。ご意見をいただければ、改訂に活かします。 ■ 著者プロフィール(BOOTHショップ紹介・note自己紹介などに) トモシー。大型車両のドライバーとして運送業に36年以上携わり、現在は荷主側(メーカーの入出荷の現場)で、荷受けや雑務を担当しています。運ぶ側と受ける側の両方の現場を見てきた経験から、ドライバー・運送会社・荷主のあいだで起きる「あたりまえ」を、言葉にして整理しています。
