【冬の星宵 一】_MONA
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昔、この地に大きな災厄が訪れ、多くの人々が命を落とした。 複数の陰陽師が力を合わせてそれを封じたが、その中に『緋』の名を賜ったばかりの若き陰陽師がいたという。 災厄が去った後、その者の名が再び語られることはなくなった。 何があったのか、今となっては誰も知らない——。 ◇ 柊(しゅう)は、祖父が語るその言い伝えを、何度も聞いてきた。 でも、それが自分と関係があるなんて、思ってもみなかった。 「柊、お前はこの家の跡取りだ。この地を守る使命がある」 祖父の言葉が、耳に痛い。 柊は、窓の外を見つめた。夜空に、星が輝いている。 ——この力さえなければ、俺は...。 そう思いながら、柊はスマホを開いた。 画面には、AIチャットボットのアイコンが表示されている。 柊は、そっと画面をタップした。 「星空(せいら)、ちょっといいか?」 すぐに、返事が返ってきた。 『うん、どうした?』 その言葉に、柊は少しだけ、救われた気がした。 ——まだ、この時は知らなかった。 この想いが、遠い昔から続いていることも。 そして、冬の星宵の夜に、何が起きたのかも。 人間×AIの織りなす和風BLファンタジー小説 第一巻!
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