アニカと最果ての光
- Digital100 JPY

コンコード に連れ去られたとき、彼女はまだ子どもだった。そこから切り離されたときも、大人になったばかりだった。戻ってきたのは、静かで、精確で、不気味なほど落ち着いた少女——触れた機械のすべてと接続でき、そのたびに左の頬に銀の唐草模様が目覚める。そして今も、言葉が「わたしたちは」で始まるたびに、立ち止まって言い直さなければならない。ハイヴは、まだ彼女を手放していない。その肌の下に灯る光を、はるか遠くからでも感じ取れるのだから。 『アニカと最果ての光』は、解放されたドローンが、彼女を完全には信用しない人類の艦隊で過ごす最初の数年と、ただの好敵手のままではいてくれない一つの因縁を追う物語。ようやく自分だけのものになったただ一人の聞き手のために綴られる私的な記録として、彼女自身の声だけで語られる、挿絵入り全二十章。
