傍へで果報はまどろんで─真白の忌み仔とやさしい夜の住人たち─
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【あらすじ】 「ああそうだ、──死んでしまえばいい」 時は江戸。 開国の音高く世が騒乱に巻き込まれる少し前。 その異相の仔どもは生まれてしまった。 老者のような白髪に、空を溶かしこんだ蒼の瞳。 バケモノと謗られ傷つけられて。 果ては誰にも顧みられず、幽閉されて独り育った。 願ったさいわいへの道往きを、仔どもは己の死以外に知らなかった。 ──なのに。 腹を裂いた仔どもの現実をひるがえし、くるりと現れたそこは【江戸裏】 まことのバケモノが集いし夜の町。 魂となってさまよう仔どもはそこで、風鈴細工を生業とする盲目のサトリに拾われる。 風鈴の音響く常夜の町で、死にたがりの仔どもが出逢ったこれは得がたい救いのはなし。 ──────── オリジナル 文庫サイズ300ページ 挿絵付