星屑譚詩 Divine✶SS集

B6|本文130ページ|オンデマンド本 ―ぺら。ぺら。 　ページを捲る音が部屋に響く。 　ページを捲れば、誰かの世界を知ることができる。 　夜空に瞬く星のように。広大な世界でいろんな人間が生きている。― 『Divine』のTwitterで描き下した短篇を8つ収録した短篇集。 短篇一つ一つで完結しておりますので、この本だけでもお楽しみいただけます。 また、頒布の際は、世界観・キャラクター紹介のフリーペーパーを同梱予定です。 ＜収録作品＞ 00「星屑譚詩」 ページを捲れば、誰かの世界を知ることができる。 物語の語り部である海月沙由が語るこの本のプロローグ。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 01「エルピス七不思議」 あなたはエルピス七不思議って知っていて？ これは、世界防衛機構エルピスという組織でナンバー2として生きる男“カイト・エンタイア”という人間の物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 02「僕の小さなご主人様」 かつて、太陽の村と呼ばれた村で一人の少女が生まれた。 これは、その少女の従者に選ばれた少年“ティール・ウェンテスタ”という人間の物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 03「理性って必要だと思う？」 理性なんてものがあるから、彼らはこうもすれ違うのかもしれない。 もし、理性が無かったら……なんて、あなたは思うのかしら？ これは、“サラ・クァイシス”という少女が“カーラ・W・フィアンナ”という青年に「理性って必要だと思う？」と問われた物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 04「子守唄」 誰かが歌う子守唄。彼は、その唄を歌う人物を覚えていないし、歌詞だって思い出せない。 けれど、その声がとても悲しそうな声だったことだけは覚えている。 これは、“アスカル・レントラ・トイール”が過去に聞いた子守唄の真意を思い出す物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 05「あんたの隣にいたくて」 ずっと隣にいると信じて疑わなかった。 ずっと一緒に暮らしていくのだと信じていて疑わなかった。 日常は永遠に続かない。 これは、少女“木下亜華里”が“アスカル・レントラ・トイール”の隣にいたいと願う物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 06「消えたい人魚の独白」 こんな人生なら。こんな世界なら。こんな生き物なら。彼は生きていたくなんかなかった。 けれど、世界は非常にも続いていく。 これは、不死身の少年“カーラ・W・フィアンナ”がかつて溢した小さな独り言の物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 07「息をすること」 どうして、息をすることがこんなに難しいのだろう。 これは、人間として不完全な“カーラ・W・フィアンナ”という人間の物語。 ✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶✶ 08「小さな賢人の裏切り」 組織に求められるのは、組織を脅かさない程度の賢さを持つ者だ。 彼女はそれを知っている。 けれど、それを知りながらも彼女は賢さゆえに組織を裏切る。 これは、かつて天才と呼ばれ、今はただの兵士に堕ちた“ガーナ”という人間の物語。