松風を食す。
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「松風」というお菓子をご存じでしょうか? かつて、菓子は和歌とともにあった。 菓子は古くは果物のことを指し、唐から輸入された唐菓子は平安時代に京都の宮中で広がった。時代が下るにつれ、日本固有の菓子が製造されるようになり、江戸時代にその最盛期を迎える。 松風は、表面が松の木肌のように焼け飾り付けられているが、裏面は模様がなくのっぺりとしている「裏さみしい」が「浦さみしい」に転じ、海辺で風が松の葉を揺らす物音、物悲しさを感じさせる〝松風〟を連想させたためか、その名を与えられた伝統菓子。 松風は日本全土に存在し、現在に至るまで各地で多種多様な松風が作られ続けている。 本書ではそのうち5種を食べ比べ、違いやその成り立ちをつらつらと書き連ねた。要は拙い食レポ本である。 A6,全頁カラーコピー、表裏紙込み16ページナリ。