飛騨に実在した武将・姉小路頼綱をモデルに、戦国の世での生き残りと愛憎を懸けた壮大な物語。
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観光地で名高い飛騨高山。
そこにはかつて、歴史小説の巨匠が「ギャング」と称した男がいた。
姉小路次綱、織田信長の義弟である。
次綱は非情な男で、己のためなら身内を手に掛けることも厭わない。
そんな次綱に恨みを抱く腹違いの弟・三綱と妹・すえは、越中を取り込み次綱を追い落とそうと画策する。
が、天下統一に動き出した信長が飛騨を訪れ、いつしか二人の運命が綻び始める・・・。
文庫サイズ、267ページ。