純文学一次創作小説。170頁程度。
小柳日向初の短編集。
[作品概要]
純粋なまま現代を生き抜くことは容易いことではない。確実に大人として生きていかなければならない。
濁されていく精神を引き摺り、それでも純粋に生きるため透過する少女と、その少女を追いかける男の優しい物語、透明物語。
その他、三編の透明系短編、一編の詩を収録。嘘と本当、触れられるものと触れられないもの、過去と未来、理想と現実。私たちは何かを天秤に掛けながら選択を迫られ生きている。
これは純粋でありたい人のための愛と切なさの物語集である。