先生とクリスマスと誕生日
Physical (worldwide shipping)
- Ships within 20 daysShips by Anshin-BOOTH-PackPhysical (direct)200 JPY
Physical (ship to Japan)
- Ships within 20 daysShips by Anshin-BOOTH-PackPhysical (direct)200 JPY

2021/12/30 小説 24P 手折本(家印刷) CP:エルリ パラレル 教師×生徒 ほのぼの ----サンプル 本文抜粋------------------- 「先生、そこ綺麗にするから移動してくれ。あっちに机置いたから、そこ使ってくれ」 離れた場所に長机と椅子がある。 「すぐ移動しよう」 先生と呼ばれるのがこそばゆいような感覚を覚えつつ、席を立ち、荷物を持って移動する。 リヴァイは脚立を持って来て、天井から床へと上から下に向かってまた綺麗にし始めたようだ。埃を落とし、汚れを落とし、拭き上げる。 「業者並だな」 これなら駄賃を与えるくらい惜しくない。 全生徒に下校を促す時間になる前にと、リヴァイは掃除を終わらせ、着替えた。 誰にも見られない部室で駄賃を渡し、一緒に部屋を出て、エルヴィンはリヴァイの隣を歩く。 「私の家も掃除して欲しいくらいだ」 「してやろうか?」 「そうしてくれたら嬉しいけど、……本気かい?」 「これさえ貰えれば、休日返上で行ってやる」 何処でそんなサインを覚えたのかと、エルヴィンはリヴァイがオーケーサインのように親指と人差指で丸を作り、手の甲を下にしてお金を意味するハンドサインを見せるのをなんとも言えない気持ちで受け取った。そのサインは海外ではマスターベーションを意味するのだが、それが邪な思いつきのようで、知識の一つとして教えるべきか考えたものの、口には出来なかった。 リヴァイはそんなエルヴィンの葛藤には気付かない。 「どうする? 俺は今週末でも構わない」 「本当にいいのかい?」 「先生って一人暮らしだったよな」 「よく知ってるね」 「女共に聞き出されてただろう」 担任が先に教室を出て、少し遅れて教室から出ようとした所を女子生徒達に捕まって質問攻めにされた時の話だ。エルヴィンの声は何気に良いし、姦しい声は教室に居たリヴァイにしっかり届いていた。 「そんな事もあったかな」 女子生徒に授業や勉学に関係ない個人的な会話を求められるのは度々あった。コミュニケーションを取るのも仕事のうちだと思っているので、話を短く切り上げたり、当たり障りなく答えたりはしても、邪険にはしない。エルヴィンより十以上年上の担任はそういうコミュニケーションは苦手な方らしく、授業が始まるギリギリに来て、終わるとそそくさと去る。エルヴィンが副担任について居るのをとても喜んでいるのは担任だったりする。 「どれだけ酷い状態かは知らないからな。土曜に行って、泊まってもいいならそのまま翌日も続行出来るがどうする」 ----サンプル 本文抜粋 ここまで-----------