文學櫛『人間失格』 いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。 いいえ、断じて自分は狂ってなどいなかったのです。 一瞬間といえども、狂った事は無いんです。 けれども、ああ、狂人は、たいてい自分の事をそう言うものだそうです。 (太宰治『人間失格』より抜粋) 【解説】 『人間失格』に、僕は無機質で淡々とした印象を受けました。 自分に厳しく、他人に優しく。無意識の自己犠牲のようなイメージでしょうか？ 誰も憎まないし誰も恨まない。というのを意識して読者である僕が心を抉られた部分の文章を抜粋して淡々と書きました。 実は、『人間失格』は動画にしていないものが1作品あるので、これは2作品目です。 1作品目は文を読まずタイトルのイメージのみで作った作品なので、個人的にこれは文学櫛じゃない。となりました やっぱり読むのと読まないのとでは全然違いますね...時間がかかっても納得のいく物を作るには遠回りしないとです。 文學櫛を含む絵付け櫛は、文字と絵を印刷や貼り付けではなく、全て手書きで一つ一つ描いています。また、文字の配置やデザインはその時その時の気分や感覚で決めている為、同じ物が作れません。その為、全て一点物となっています。 　櫛として使用しても良いですが、ポニーフックのように髪に差して髪飾りとして使用したり、小物として飾っても可愛いかと思います 横:約12cm 縦:約5cm チャームの長さ:約10cm 【裏文】 『神に問う。無抵抗は罪なりや？』 【素材】 木 UVレジン ニス タッセル 金属