めぐりコンプリート(PDF版)
- Digital300 JPY

※この商品はダウンロード版(PDF)です。 趣味の世界には、全国各地を巡って、その土地でしか手に入らないモノを集めたり、巡った記録(写真)を集めたりと、「旅と収集」にまつわる趣味がたくさん存在しています。 本書では、それらの趣味をまとめて『めぐりコンプリート』と称し、実例を挙げて分かりやすく紹介していきます。 全国の東横インを巡って部屋の写真を集める「東横イン巡り」や、神社名の入ったおみくじを集める「専用おみくじ収集」など、あなたの知らない巡り収集趣味の世界がここにある! 【発行】 2012年11月18日 初版第一刷 【仕様】 A5判/本文36ページ/本文モノクロ ダウンロードできるPDFは、コピペ不可の設定です。 【目次】 ・全部系 - 東横イン巡り ・しばり系 - 初詣めぐり - 通貨の聖地巡礼 - 岬モニュメント記念撮影めぐり ・入手系 - 県庁所在地代表駅の入場券 - 巡り先の置物 - 専用おみくじ ・発見系 - ポス像めぐり - おみくじの無人販売法 ・定点系 - 日本一低い山 定点観測 【まえがき】 一般に蒐集といえば、切手を集めたり、レコードを集めたりと、自分が興味を持った特定のモノを、自分の信念に基づいて集める行為のことである。かくいう私も、「おみくじ」や「アマゾンのダンボール」といった特殊なモノから、「『青春18きっぷ』のチラシ」、「郵便局から届く年賀状」などのビラモノ、「駅スタンプ」、「御朱印」といったスタンプ類など、様々なモノを現在進行形で蒐集している。 そんな自分の蒐集物を改めて見渡してみると、ある特定のジャンルと密接に結びついたモノが多くあることに気が付いた。そのジャンルとは、旅である。前述の「おみくじ」や「御朱印」は、旅の途中に立ち寄る神社・仏閣で入手しているモノであるし、本文で紹介する「都道府県所在地代表駅の入場券」や「巡り先の置物」なども、ある特定の場所(駅やタワーなど)にまつわる蒐集物である。それらは、その場所へ行って、その場所で入手することに価値がある。 また、「蒐集=モノを集める」というのが一般的だけれど、必ずしも物質的なモノばかりが蒐集対象になるとは、個人的には思っていない。例えば、全国各地のポストの上に乗っている像(「ポス像」と呼んでいる)を探して写真に収める「ポス像蒐集」を行っているが、これはポストの実物を手に入れるわけではもちろんなくて、ポストの写真を撮影することで蒐集完了としている(よって、「蒐集」よりも「採集」といった方が良いかもしれないが、本書では蒐集で統一する)。 また、全国の岬を巡る「岬めぐり」などは、蒐集物と呼べるものは何もなく、「自らが岬に赴いたという事実」しか残らない。果たしてこれを蒐集趣味と呼んでいいのか? と思う方がいるかもしれないけれど、しかし自分が興味を持った特定の対象を巡り、記録や記憶を残していく行為には、一種のコレクション的な楽しみを見い出すことができる。よって私は、このような行為も「物質を伴わない蒐集」として、広義の蒐集趣味に分類している。 さて、ここまでいくつか例を紹介してきたが、そこに共通するテーマは旅であった。旅の中でも、特に巡りと限定した方がしっくり来るかもしれない。そんな巡りと蒐集が結びついた蒐集趣味を、総じて『めぐりコンプリート』と定義するものである。