アルカロイドは理想世界の幻想を見せるかⅢ
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『アルカロイドは理想世界《アタラクシア》の幻想《ユメ》を見せるか』Ⅲ ☆祝・二版☆ 【第三十四回文学フリマ東京頒布作品】 運営委員の皆様、出店者の皆様、ご来場くださった皆様、第三十四回文学フリマ東京に関わった全ての方々に心より感謝申し上げます!! 一年半ぶりの参加となりましたが、とっても楽しかったです!! お客さん来てくれるとテンション上がっちゃって……「こういう生き物もいるんだな」と思っていただければ…… 文庫版 244P しおりつき 著・仲原鬱間 @Monossoy_Genki イラスト・はまぐり @Une_brise398
〜あらすじ〜
大正二十四年・葉月。烈日に鬼の影はなお黒く、理想世界が生む影もまた罪の色を呈する。 許しの果てに最後の銃声が響く時、願いを胸に疾走するその身は人か、化生か。 日に日に絶えていく蝉の声を耳に、兄たらんと願った者たちは斜陽の坂を下っていく。 ――この世こそが、万事如意の理想世界。それぞれの理想世界を夢見る心鬼たちの、歪な愛憎物語第三幕。
〜こんなのを読みたい人にお薦め!!〜
☆華やかなロマンの裏側、猟奇的なもう一つの大正時代 ☆数多の犠牲の上に成り立つ理想世界 ☆いじらしく「お父様」に縋る美青年 ☆人間として認められたい化け物 ☆兄→→→→→→→→→→→→→←弟 ☆化け物を追うおっさんたち ☆精神的BL ☆おじさん(45)のグルメレース
〜登場人物紹介〜
◆鎖々戸新太郎(ささど しんたろう) 美しき元凶にして最凶の心鬼。己の理想世界の調和を乱す者を無感動に排除しながら、息子の修司と人生をエンジョイしている。 ◆鎖々戸修司(ささど しゅうじ) 侯爵家の御曹司。お父様のことが大好き。双子の兄がいるけどあいつはもう兄弟なんかじゃないんだ。 ◆黄泉坂清司(よみざか せいじ) 「心がない」ことを気にしている。心はないけど、優しい兄でありたい。 ◆黄泉坂征(よみざか ただし) 憎悪の心鬼。弟のために人間であろうと頑張った。弟にとっては優しい兄だった。 ◆御匣梅子(みくしげ うめこ) 暇を持て余して絵ばかり描いている。中の人は黄泉坂子爵を煽るのが得意。アハハ。 ◆早乙女直(さおとめ すなお) 黄泉坂には憎しみのためにではなく人として生きてほしいがそんなこと言えない。自称友人にはフクザツな心境。 ◆比良景仁(ひら かげひと) 勝手にグルメレースを開催していっぱい甘いものを食べた。心鬼と人間の両立を目指している。 ◆神波ミツキ(かんなみ ミツキ) 自分が可愛いという自覚がある。八月で三十歳になるそうです。御影のおじさんはお小遣いくれる人。 ◆五色円(ごしき まどか) 慣れるとずけずけ言うタイプ。あせもができやすいので風呂上がりには天花粉をまぶしてもらう(清司に)。 ◆アルバート・スミス 小夜鳴鳥(早乙女)の友人を自称する。とっても素直で純粋な性格。音楽と女性の断末魔に性的興奮を覚える。 ◆御影伊鶴(みかげ いづる) 陸軍中佐。心鬼部隊の設立に尽力する。光の黄泉坂という説がある。 ◆吾妻亮一(あづま りょういち) 黄泉坂の弟・辿の同期。苦労人気質。正拳突きがめちゃ強い。 ◆三好桃子(みよし ももこ) 修司と婚約中の気弱な少女。「推し」の概念に目覚める。