《プリステ24R新刊》脳味噌の中
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プリティーステークス24Rにて頒布した文庫本となります。 タキオン×女性トレーナー中心の作品となります。 Web再録8本、一般公開していないものが2本、 新規書き下ろしが5本の計15本を収録しております。 2枚目、3枚目が現物の画像となります。 書き下ろしのうち、 「さよならごっこ」のサンプルが4枚目、5枚目 「脳味噌の中」のサンプルが6枚目、7枚目となります。 8本の短編については加筆修正を行っているものもございます。 ・Unmatch ・花火 ・Self-justified ・夏の亡霊 ・Filament ・特別な一箱 ・Shock ・笑って 以下、書き下ろしタイトルの概要です。 《汽笛》 「夜の向こうに、君は待っているのかもしれないね」 タキオンはある日目を覚ますと、 自身が電車に揺られていることに気がつく。 目の前にはいつも通りのトレーナーの姿があった。 外には広大な宇宙が広がっており、 にこやかにトレーナーはタキオンに笑いかけてくる。 この列車の行き着く先は、どこなのだろうか。 《Generic Love》 「希望的反義詞是死亡(希望の対義語は死亡)」 ある日突然仕事をクビになった私が見ていたのは 胡散臭い三流のネット記事。 でも私はその記事から目が離せないでいた。 なぜなら、そこには私がずっと追いかけていたウマ娘、 《アグネスタキオン》の姿があったから。 その記事の真偽を突き止めるため、私は一路、香港へ向かった。 《脳味噌の中》 「憧れは理解から最も遠い感情、らしいね」 「そう、なんだ」 「ああ。だから君は、私に憧れてなんてくれるなよ」 「……」 「──私はただ、理解してほしかっただけさ」 孤高の天才、アグネスタキオン。 その頭脳は、その思考は、その深淵は、 誰にも理解されることなどなかった。 トレーナーに、この薬を飲ませるまでは。 戯れに飲ませた薬によって、 加速度的に深淵を理解するトレーナーに、 タキオンは歓喜する。 しかし、その代償はあまりにも大きく── 《さよならごっこ》 「人は死んだら何になるというんですか」 「何にもならない」 葬式は苦手だ。 人間の一生の終わりという純然たる事実に、 否が応でも向き合わないといけないから。 どこかふわふわとした心。この景色が現実ではないようなそんな感覚。 「どうして」「まだ若いのに」「かわいそうにねぇ」 そんな言葉が耳元を素通りしていく。本当に 「どうして」なのだろう。 その問いに答えるものはいない。 そう、誰も、いないのだ。 彼女の遺影は、見慣れた顔で、綺麗に笑っていた。 《明滅》 「この小指は、君への愛しさだよ」 タキオンと暮らし始めてから数年。 穏やかだが、どこか単調な日々を過ごしていたある日 大学時代の旧友から、メッセージが届く。 その連絡は、いわゆる《デート》の誘いだった── 配送について、 本誌の厚みがあるため宅急便コンパクトでの発送となります。 何卒ご了承をお願い致します。 小説/A6判/360P 著/すぴ イラスト/愛桜






