──それは、或る夏の出会いだった。 ──それは、或る夏の別れだった。 クトゥルフ神話TRPG 「晩夏の空蝉」 八月、某日。 久しく訪れていなかった祖母の家、片田舎。 1日に2本しかないバスを乗り継いで、茹だるような暑さの中降り立ったバス停。 歩き出したあなたの頭上、聞き慣れぬ声が降る。 「──ああ、久しいな。顔をもっとよく見せてくれ。」 田舎とはいえ時代錯誤な格好の、奇妙なほどに美しく馴れ馴れしい男。 ああ、夏が始まる。 最後の、夏が始まる。 シナリオ形式:シティ(村クローズド) HO:あり 人数:ソロ KPCとのタイマン 推奨技能:基本探索技能、夏を楽しむ心 HO:あなたは小学生の頃、両親の都合のため祖母の家で数ヶ月を過ごしている。その間の記憶は曖昧だが、時が経ち朧げになってもおかしくはない年月が経った。最近祖母が他界し、あなたは十数年ぶりとはいえ一番勝手がわかっているはずだと、祖母の家に遺品の整理に訪れることになる。 年齢指定【19歳以上】