未来のほんのすこし手前 10年代アニメと過去・未来のイメージ
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コミックマーケット97で頒布した評論誌です。 本書は、主に10年代のアニメのなかで、過去ないし未来が、どのようなまなざしを向けられてきたのか、過去や未来はどのようなイメージをまとって画面に映し出されてきたのか、ということを軸に、フィクションと我々、もしくはフィクションと現実との関係のありようを考えることです。扱う作品は下記の目次の通りです。 目次 序 書かれなかった歴史 第一章 いまを途中から生きる――『傷物語』 第二章 戦後と一人の脚本家――會川昇と読むこと、語ること 第三章 涙の川は絶えず流れる――『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』 第四章 過去、手紙、未来――『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 第五章 壊れたブレーキ、歴史の夕暮れ――『時をかける少女』 第六章 春を待つ依頼人――『氷菓』 第七章 ありふれた廃墟――『君の名は。』 第八章 廃墟の縁、雲の切れ間――『天気の子』 結 薄暗闇の博奕打ち あとがき