ナツのラブレター
- サンプル版Digital0 JPY
- 販売版(全編)Digital350 JPY

※Amzon Kindle書籍として販売されているもののPDF版です ※サンプル版をダウンロード頂くと作品を長めに(全体の1/3程)ご確認頂けます 『月がきれいですね。 昔のエライ小説家が、アイ・ラブ・ユーをそう訳した。 高校一年の夏。ぼくは、ちょっとした悪戯を思いついた――』 淡い想いを胸に秘めた高校生。 小さな背と、器用貧乏がコンプレックスの奈津陽二。 『そうだなあ……月より、きみの味噌汁が飲みたいとか、どーだ?』 奈津の親友で、中学からの付合い。トボけているけど憎めないヤツ、青木宗一郎。 高校一年の夏なんて中学の延長戦みたいなもので、平凡で変わり映えのない、いつもの夏になると思っていた。 『ラブレターを書こう』 『なんで? だれに?』 『宛名なんてないさ。練習だよ、練習。いずれ書くことになるだろう、ラブレター』 『いずれ書くかー? ラブレターを?』 ふとしたはずみで書いた宛名のないラブレターが、行き違いすれ違い、彼らの夏を翻弄する。キラキラと眩しくて足早に過ぎ去っていく少年たちの夏。ちょっとややこしくて、おかしな小さな恋の物語。 スラップスティックな青春恋愛小説。 原稿用紙換算70枚、文庫本1/4程の短編小説です。 普段、小説をあまり手にされない方にも読みやすい作品となっています。 ※表紙イラスト:ばたこ https://batako1-8.tumblr.com/