小説 神様のくそったれ
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『神様のくそったれ』 A6サイズ 文庫判 156ページ 装画・作:煙 亜月 表題作に加えあわせて5編からなる大人向けの上質で少し苦い短篇集です。 『神様のくそったれ』 涜聖的な要素はまるでなく、あ、いや、少しはあるものの最後には落ち着いた面持ちで「くそったれ」と少女がつぶやく。苦境に際し人は神へ立ち返るのか、それとも――。 『会いたくなったら空でも見てね』 15歳少年、精神科病院で(そうとは知らずに)恋をする。破れた後で恋だと気づく。どんなに手を尽くしても、もう二度と会えることはないだろう――少年は成長し、接点が空だと知る。 『命短し軍靴を鳴らせ』 非常事態、発生。総務課長であるわたしは部下を引き連れ事態の収拾に奔走する。――鳴り響くこのヒールは軍靴だ。有事に際し対処行動をとる、軍靴。 ――あなたはヒールで思い切り足を踏みにじられたことがありますか? 『御百度参り』 こたつでみかん。実家で長男。家族で一緒。 ずっと前からそうだったんだから、今年もそうだろうと思ってたら、本当にそうだった。 めでたいことだ。 (本文より) 『ニコチアナ・タバカム』 どこでもないところの だれでもないおはなし 暗躍、組織、陰謀、裏切り。 「庁」のオフィーリア調査官は反政府組織「ハムレット」壊滅の命を受け、その任に就きながらもある密命を受けていた――これまで作者が発表した作品群で最大の人間賛歌。 前作『短篇集』が23篇に対しこちらは5篇、ページ数も紙の厚さも、とにかく最薄、最軽量。すぐに読める割には『短篇集』同様あとあじしっかりめなのでゆっくりお読みいただけます。お得だね! しかしなんともバラッバラなジャンルでまとめたなーとは思いました。我ながら。バラエティ豊かでちょっと大人な短篇集『神様のくそったれ』、ぜひ夜長にどうぞ。