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箱の中には魔物が潜んでいる。 室町時代、「鈴御前」という巫女がいて、彼女は常に箱を携えていた。この箱の中には得体のしれぬ何かが棲んでいて、その何かが神託をしていた。 箱の中を見た者はいない。箱に潜むものの正体はわからない。だけど、箱の中から何やら声が聞こえたり、箱に入ったまま酒を飲み干したりしたという。 箱の中には、魔物が潜んでいるらしい。 さて、今回の特集は「匣」、すなわち「箱」である。 自分で書いておいてアレなんだけど、記念すべき十作目の特集がどうして「箱」なのか、思い返してみてもこれがよくわからない。 「箱特集は売れる!」とか、「いま、箱が話題!」とか、「これから箱が流行る!」とか、そんな思いは全くない。 奇をてらってやろうとか、そんな思いは全くない。 ある日突然、箱について考え始め、箱にまつわる不思議な話が次々と集まり、気がついたらもう「箱」で特集を書くことになっていた。 そこに、合理的な理屈なんてない。 「箱の中の魔物」が、僕にこの特集を書かせたとしか思えないのだ。 やはり、箱の中には何かが潜んでいる。 ------------------------------------------------------------- 民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」のvol.10です。 ZINEとは、個人が発行している、少部数の同人誌です。 「民俗学は好きですか?」のvol.10では ・特集記事「匣」 ・民俗学は科学なのか? ・カワノススメ 高崎・烏川の石にまつわるミステリー ・民俗学探偵 天神林の謎を追え! などの記事を掲載しています。全24ページです。
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