芳野悧子歌集　星座線 文庫サイズ　本文254ページ 2019年6月から2023年11月までに、主にXにて公開した短歌から445首くらいを収録しています 1500円＋スマートレター210円 《収録歌より》 どの星座にも入らない光なら僕を照らしてくれる気がした 蜜蝋の翼をやろう　どうせ紛い物ならせめてあまい嘘がいい アルビレオ、お前がいれば十字架も翼を広げた白鳥になる ★ 土塊をこねて造ったにんげんに足りない「なにか」をずっと探してる 正義でも科学でもないただしさが君の眼差しをにんげんにする 「にんげんに似てるとこだけおぼえててほしい」さいごにおばけは言った ★ いつ付いた傷かおぼえているうちはあなたのダイヤモンドになれない 「みがく」のと「きずつける」のは似すぎてて君を宝石にたとえたくない 宝石じゃなくて石ころだったって、ばれるのが一〇〇年後ならいいのに