月報街を歩く#3
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文字で書かれていない図像資料から情報を見出すためには相当の前提知識が必要となる。そのため、図像資料を鑑賞する際には、どうしても個々人の美的センスに基づいた観賞になりがちである。 しかし、せっかくそのような資料を見るのであれば、客観的に解釈できるに越したことはないだろう。本号では、燈籠・花押・茶器に着目して、その「モノ」が語っている情報の読み取り方を解説した。
目次
特集「ものをして語らしめよ」 論説 モノによって考える――近世初期金属灯籠の竿部装飾 広瀬喜六 論説 足利成氏の花押変遷――千田孝明氏の研究を中心に 河内守義親 対談 茶と美~利休・宗悦・赤瀬川~ 石川シケモク 随筆 大江戸美食奇行「どぜう飯田屋」 石川シケモク 書評 本郷和人著『歴史学者という病』 河内守義親 写真 花とアリストテレス 石川シケモク