ゲーム『月の光の鎖屋さん』過去編 魔法使い・ルミエルを主人公とした過去を紐解く短編集。計5章。 少年が魔法の世界を彷徨い、孤独を選ぶまでの物語。 ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• 【各章あらすじ】 第一章　序章 月の輝く夜…ルミエルは禁断の魔法を繰り、現実の世界へと降り立つ。 感情の波を追って辿り着いた先で、彼は一人の少年と出会う。 第四章『倦怠』の幕開けを描いた掌編。 第二章　別離 物心ついた頃から、彼は自分が周囲の誰とも違う事を理解していた。 ルミエルは魔法界からの使いに存在の秘密を聞かされ、郷里を去る。 三年の月日を経て魔法の力を手に入れた彼は、別れを告げた家族の元へ向かう。 世界を越えて時を過ごした、少年を待っていたものとは…。 第三章　暗澹 絶望と怒りを糧に、禁術を得たルミエルは戦禍の残る街を彷徨っていた。 魔法の契約者となる相手を探す彼は、窮状に喘ぐ一人の老人と出会う。 老人の抱えるものを知り、ひと晩の宿を得たルミエルはその夜、悲しい事件を目撃する。 第四章　倦怠 永き時を禁術と共に生き続けてきた彼は、呼び声に従い一人の少年を自身の館へと招き入れる。 自分を特別な存在だと信じ込む少年と、契約者としての器を量るルミエルはしばし共に時を過ごす。 全てを諦めた倦怠の中で、ルミエルは少年の運命を残酷な形に歪めてしまう。 第五章　予兆 時間を求め、抗い、孤独を選ぶ彼は契約を結んだ人形たちと共に生き続けていた。 契約者を探し禁断の魔法を放つと、その晩、彼に答える声が聞こえた。 『月の光の鎖屋さん』ゲーム本編へと繋がる、出会いの直前を記す掌編。 ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• ゲーム本編につながる物語ですが、本書単体でもお楽しみいただける内容となっています。 ※文章・イラストの無断転載・複製・アップロードを固く禁じます。 文　　　　御子柴 イラスト　∬ﾆｬんさヵ╮