「この光は多分、僕にしか見えていないんだと思う」
ある日の夢をきっかけに宙に浮かぶ光の綿毛が見えるようになった「僕」。触れると出てくる2枚のカードには、その人の可能性が描かれていた。コレクションして楽しんでいるけど、実は世界に大きな影響を与えていて──。
人々の記憶が世界に正しく記録されているかを監視する『世界記憶管理機構』でアルバイトをしている「私」。担当地域で多発している記憶の異常な反応を調べるためにとある任務を与えられる。だけどそれもなかなか上手くいかなくて──。
文庫、162ページ、72,512文字