呪いの国の悪筆賢者
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その悪筆は、呪いどころか人をも寄せ付けない…はずだった。 美貌の押しかけ弟子(男)があらわれるまでは。 呪いまじない祈祷の類が暮らしに根付いた国でのこと。 あらゆる言語に通じ筆一本でどんな呪いもねじ伏せるツンデレ学者と人たらしの美青年がなんだかんだで師弟関係を結ぶお話です。 書籍版は、WEB(カクヨム)に掲載していたものに加筆修正してお届けします。 https://kakuyomu.jp/works/16817330648901692889 〈登場人物〉 ▼サフィル ・世界中のありとあらゆる言語を習得し自在に操る、自称・言語学者。言葉のもつ力や作用に精通しており、筆記することで引き出す非凡な才の持ち主。 ・壊滅的に字が下手で、解読は困難を極めるため、その術を破ることは不可能と言われる。ただ、本人に大それた望みがないため無敵のつかいどころは特にない。 ・煤色のぼさぼさ髪、人を射殺すような三白眼、服はとりあえず着られればよし。見た目は40代くらいだが、本当のところは誰も知らない。 ・無愛想。人嫌いではないが、興味のないことには徹底して関わらないスタンス。 ・レインの登場により、巻き込まれ体質のかわいそうなおじさんになってしまった。 ・レイン曰く「かわいげのある偏屈じじい」。 ・つかうインクは〈すみれ色に銀の星〉。 ▼レイン ・サフィルの家に住み着いた居候。 ・女たらしの人たらし、美貌の21歳。 ・飴色がかった金髪に南洋の碧眼、実は大きな商家の三男。 ・家出し、女難により刺されそうになったところをサフィルに拾われた。 ・器用なのでだいたいのことは初見でこなす。字も綺麗なため、のちにサフィルの代筆も請け負うことに。 ・人あしらいがうまい。ただ、お人好しなところもあるため争いの種になりがち。 ・サフィルの扱いもうまい。ちょっとしたことを依頼に結びつけて、サフィルに仕事をさせる。その仕事ぶりを見るのが好き。 ・つかうインクは〈若葉色に金の星〉