③2冊セット『陰の書店員になりたくて!』+『そっと飛び蹴り』ふ
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送料2冊合わせて370円(あんしんBOOTHパック・ネコポス) 📘 有原拾太郎『陰の書店員になりたくて!論理棚学論考』 A5判・130ページ 書店員であった経験からの評論・エッセイの内容です。大型書店の雑誌担当、新宿店出店、新規店の売り場の作り方、書店におけるジャンル・ヒエラルキー、元棚主義、ノンフィクション棚の狭さ……、マニアックな特濃の代物を用意しました。 ◆ はじめに ……4 ◆ 第一章 新入社員の頃 ……7 ◆ 第二章 福岡の地へ ……30 ◆ 第三章 新宿店出店 ……42 ◆ 第四章 新規店の作り方 前編……68 ◆ 第五章 新規店の作り方 後編……90 ◆ 第六章 書店におけるジャンル ……100 ◆ 第七章 棚の思想は示される ……111 ◆ 終わりに ……125 ◆ はじめに これから語るのは裏道をほそぼそと歩み労働してきた、陰の書店員の記録である。2000年から始まる。世に書店、書店員に関する書籍はそれなりに出版されて、それなりの数が売れているようだ。定期的に新刊が出るくらいには需要がある。関係者だけでなく、一般の読書好きの人にも興味を持たれる題材なのであろう。しかし、陰の書店員による書店論と言うのは珍しいのではないだろうか? ―――――――――――――――――――――――――――――― 📘 有原拾太郎『そっと飛び蹴り』』 A5判・86ページ/ 馴致と矯正の日々から生まれた第1歌集です。 ◆ はじめに ……3 ◆ 時は流れる ……5 ◆ ディスコミュニケーション ……13 ◆ 呪いと幻想 ……21 ◆ 不協和音 ……29 ◆ 世界は私の外にある ……35 ◆ 不条理の淵 ……41 ◆ 暴力と死の香り ……49 ◆ 言葉でつかむ ……55 ◆ 食べること、生きること ……63 ◆ 都会の片隅で ……71 ◆ 労働讃歌 ……77 ◆ 終わりに ……85 ◆はじめに 短歌を作り始めたのは一九九九年後半であったと思う。その頃、私はM2の大学院生で修士論文の作成と四月から入社する書店でのインターン研修で気持ちが張り詰め、いっぱいいっぱいになっていた。特にインターン研修の日々があまりにきつくて、肉体的、精神的に徹底的に打ちのめされていた。 それまでも虚無の渦に勝手に沈み込んで何もないのに一人で苦しむようなことはあったのだが、インターン研修は違った。現実世界でどうにも逃げようもなく嫌な目と痛みに会う、仕事を上手く出来ない自分に向き合うという解像度がまるで異なる事態に陥っていた。曖昧模糊な絶望ではなく、厳然たる敵が形をもって襲い掛かってきた。
