新クトゥルフ神話TRPG『ハイパーボリア』
- Digital0 JPY

ハイパーボリア。それは古の時代、グリーンランドの付近で栄えたとされる超大国。そしてあなた方が手にした一冊の本のタイトルでもある。現代、探索者達は『ハイパーボリア』というタイトルの古めかしい英語本を手に入れた。 そして『ハイパーボリア』を読んだ者は集い、ツァトゥグァへ会いに行く旅を決意するだろう。各々の思いと目的が交差し、波乱の展開が待ち受ける。探索者は狂ったカルティストになるか、それとも……。
はじめに
このシナリオは『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』に対応している。 探索者3~4人向けにデザインされており、プレイ時間は探索者作成の時間を含まず8時間ほどであろう。 シナリオのトーンは、クトゥルフ神話要素が多めで、ホラーは少なめといった感じだ。探索者は狂ったカルティストになることもできるし、好奇心旺盛な一般人にとどまることもできる。 シナリオの展開によっては探索者同士が対立する可能性があることにも留意が必要だ。その結果によって探索者が死亡することもあり得る。もちろん探索者達を阻む超常の存在も待っているため、シナリオの難易度はそれなりに高いだろう。 また、シナリオは主に現代を舞台に進行する。そのためシナリオに参加する探索者は、現代の探索者であることが望ましい。 そして、このシナリオには秘匿HOが存在する。秘匿HOは魔道書『ハイパーボリア』をどれくらい読んだかによって内容が変わる。PLは『ハイパーボリア』をどれくらい読むか、「斜め読み」、「通常の読書」、「研究」の3つの段階から選ぶことができる。「斜め読み」をすればハイパーボリア大陸について非常に興味深い知識が得られるだろうし、「通常の読書」であればさらに恐ろしい叡知を目撃することになる。そして「研究」してしまった探索者には、おぞましい真実が与えられるだろう。各PLはKPに対し、探索者がどれくらい『ハイパーボリア』を読むか申告する(申告は秘匿して行われるべきだ。他のPLの目がないところで行おう)。そうしたなら、KPはPLに対し、対応する秘匿HOを渡す。ただし秘匿HOの内容を秘匿する必要はない。公開してもいいし、内容について嘘をついても構わない。
プレイヤー向け情報
このシナリオは新規探索者はもちろん、継続探索者でも楽しめる。ただし、継続探索者であっても理不尽に死亡する可能性はある。また、以下のような設定を持つ探索者であれば、物語がスムーズに展開できると考えられる。 ・過去に後悔していることがある探索者 ・知識や力を欲している探索者 ・大切な人を守りたい探索者 このシナリオは、ツァトゥグァへ会いに行く旅をするシナリオである。そのため、探索者は以上のような理由があると話の展開がスムーズに進む。ツァトゥグァは温厚で、人々に知識や魔術を授けてくれる邪神だ。ツァトゥグァの力を欲する探索者であれば、ツァトゥグァに会う理由付けができるだろう。 また、このシナリオはNPCとの問答や彼らとの関係に重きを置いた、いわゆる「エモシ」と呼ばれる部類になるかと思われる。人を選ぶシナリオであることは確かなので、純粋なクラシックシナリオをご所望のPLの口には合わない可能性がある。
権利表示
---------------------------------------------------------------------------------------------- 本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』シリーズの二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」「新クトゥルフ神話TRPG」 ----------------------------------------------------------------------------------------------