贋春【CoC 6版シナリオ】
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【クトゥルフ神話TRPG】贋春 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ■あらすじ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― あなたはかつて親しい人を喪った。 それは最近の事かもしれないし、遥か昔の事かもしれない。 もう二度とその人は笑わない、泣かない、怒らない。 だが、最近になって奇妙な噂があなたの回りで流れ始める。 『死んだ筈の者が甦り生前親しかった相手に会いに来る』というものだ。 あなたはどういった経緯であるかはさておき、その噂を追うことになった。 そうして、叶うことなら、喪った親しい人と再会を果たしたいと願っている。 …過去に取りつかれたあなただが、その隣には今のあなたを大切にしてくれる人がいる。 その人は、あなたの側に寄り添い、あなたの事を案じてくれる。 だが、死者に敵うものはいない。 死者は永遠であり、その想いも不変であるからだ。 けれど、はたして本当にそうだろうか? 「思い出に 喧嘩を売れ」 かくして、あなたは出会うだろう。 記憶のなかに埋もれてしまいそうだった、懐かしい面影、声、香り、温度。 目を離せば桜のなかに消えてしまいそうな、その人に。 【クトゥルフ神話TRPG】贋春 ------------------------------- 共通HO:あなたたちは会いたいと願っている HO1:喪失。あなたは失っている あなたは大切な人をなくした。可能であれば一度でもいい、 もう一度会いたいと願っている。 HO2:救済。あなたは寄り添っている あなたはHO1が故人との再会を願っている事を知っており、 可能ならそれを果たしてやりたいと思っている。 HOあり継続向けKP+2PLシナリオ。 KPCを立ててのタイマン改変も可能だと思います。(その場合はKPCはHO2推奨)HOによってシナリオ中の分断や秘匿処理はありますが、秘匿HO情報はありません。継続・新規問わずでHO1は「大切な人を過去に失っている」ことが最低条件となります。(※失っている人は友人、血縁、恋人、相棒など関係性は問わないものとする) ■HO1向けの探索者傾向 大切な人を過去に失っておりその人に対して未練がある人。PCとは別に、PCが失った人物のキャラクターシートを制作し、KPに提出する必要がある。(※失った人物は新規ではなくロスト探索者を使う事も可能である。その場合キャラシを用意する必要はない。また別シナリオのNPCなどを使って遊ぶことも使用上は可能だが、その場合は元シナリオの作者さんの注意書きなどをしっかり確認の上、NPCの連れ込みによって問題が起こらないようお願いします。必要であればKPがキャラシを作ってもよいとするが、問題が生じてもこちらは責任は取れないものとする) ■HO2向けの探索者傾向 何があってもHO1を救いたいという気持ちがある人向け。HO1の大切な人とは直接面識がある、もしくは話に聞いたことがあるといった要素があったほうが置いてけぼりにはなりにくい。親しい人物に置いて逝かれたHO1の傍に、『今』共にいる人。戦闘技能を持っていることが望ましい。 必須技能・目星、(HO2は)戦闘技能 推奨技能・図書館、交渉系技能、精神分析 振る機会がある・追跡、ナビゲート、鍵開け 形式・一本道シティ 舞台・現代日本、あるいはそれに準じる世界(改変次第で日本以外でも可) ロスト・抵~中(選択肢、出目次第でロストもある) 時間・ボイセ7~9時間想定 システム・6版 略称は「贋春」 【注意事項】 本シナリオには以下の要素が含まれます。 - プレイヤーキャラクターの感情・行動に対する強制的な描写 - 死者との再会を扱ったセンシティブな内容 - 恋愛・三角関係・寝取りとも取れる演出 - 精神的侵食・自我操作の描写 - キャラクターロスト、バッドエンドの可能性 - 過去の喪失・未練・後悔などのテーマ 以上の点を踏まえた上で、プレイをご検討ください。 事前のHO選択やPL間の合意を推奨します。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― このシナリオは、「クトゥルフの呼び声―クトゥルフ神話TRPG―」に対応したシナリオです。2PL秘匿あり継続推奨シナリオ。とはいえ、KPCを立ててタイマンにしたり新規でも遊べるとは思います。導入の都合上、探索者はなんらかの形で依頼を受けられる立場にあることが望ましいですが、それが難しい場合でも、自主的に「もう会えない人物と再会できる方法があるらしい」という噂に興味を持ち、己のコネクションを使って調査をするなどの能動的な行動が可能であれば差し支えないかと思います。HO1が失っている大切な人物を、NPCとしてKPがRPを行うことになる点についてご留意ください。 もうこの世には存在しない人に後ろ髪を引かれている人物を、今生きている人が横取りしようとする、一種の寝取りとも受け取れる描写があります。苦手な方はご注意ください。片ロスをキメてしまった時などのロスト探索者とのお別れや、新しく生きていくための一歩になればいいと思って作られたシナリオです。 HO1の失っている大切な人物を、別シナリオに登場し死亡したNPCなどに設定しても遊べるかと思いますがNPCの登場に関しては各々のシナリオ作者様の利用規約などをご確認の上、お願い致します。尚、過去に失っている大切な人に対する救済処置、蘇生ルートは存在しない為、ロスト救済として遊ぶことは出来ません。 また、登場する呪文や神話生物などに独自の解釈が含まれております。ご理解のほどよろしくお願い致します。 ※注意・他シナリオのNPCなどを「大切な人」に設定して遊ぶ場合は、そのシナリオのNPCが死んでしまうといった展開が透けてしまいネタバレになる可能性があります。卓報告を控えたり、ワンクッション挟んだりなど、元シナリオにご迷惑をかけないよう配慮をお願いします。 本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」