文学フリマ大阪13 属性みくじ 「【No.11】クーデレα × 不器用Ω」
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こちらの内容は2025/9/14 に行われた文学フリマ大阪13の属性みくじ 特典SSになります。対象者の方以外は100円頂戴しますのでご了承ください。 文学フリマ大阪13 属性みくじ 「【No.11】クーデレα × 不器用Ω」 ダウンロード商品 1300文字ほどになります。 序章 「気づいてないだけで、ずっと好きだった」 幼馴染の大森は、昔から無表情で何を考えているのかわからない。でも、そばにいると、安心する。それが天王寺の本音だった。 ある日、ふとした拍子に大森の匂いが強く香る瞬間があった。α特有のそれに心臓が跳ねたが、慌てて顔を背ける。こんなの、ただの錯覚だ。だって俺たちは「番」じゃない。 でも、そんな否定が吹き飛んだのは、他のαが天王寺にちょっかいをかけたときだった。怒鳴ることもなく、ただ大森が間に入って、相手を睨みつけた。無言の圧に、相手は逃げるように去った。 「お前の匂いが……あいつに触れられるの、嫌だった」 低い声で呟く大森の目は、いつもより少しだけ熱を帯びていた。 「この匂い、俺だけのものにしてもいい?」 驚いて顔を上げると、初めて見る優しい笑みが浮かんでいた。こんなにも近くにいたのに、どうして気づかなかったんだろう。 天王寺の答えは、震えながらも、ひとつだった。 「……うん。僕も、そう思ってた」 専門用語 モア=発情期
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