罠 2025年夏号
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罠 2025年 夏号 書評1本、創作5本、2025年度話題作座談会を収録、全216ページ 企画 2025年度話題作座談会 2024年夏から2025年夏までの話題作40本以上をレビューし合う座談会。ブックリストとしてもおすすめ。 書評 巡る季節の中で––––梓崎優「スプリング・ハズ・カム」評 梓崎優の短編についての作品評。大阪大学推理小説研究会内で実施した読書会のレジュメを、書評形式に組み直したもの。 創作 「壁ドンは巡る」 祐介は深夜、隣の部屋からの「壁ドン」を受ける。隣の部屋へなぜそんなことをするのかと聞きに行くと、「隣の部屋の人に指示された」という。さらにその隣人も同じことを言い、その隣も……。アパート内を巡る「壁ドン」の真相とは? 「Decision」 発足したばかりの優明大学公認ゲームサークル「Decision」。初めてのサークルオリエンテーションで、集めた部費が盗まれてしまう……。 「山荘の殺人」 自然豊かな「紅葉山荘」で起きた殺人事件。これは「私」の元に送られてきた、その事件についての手記である。 「瞬間移動の殺人」 研究者たちが日夜怪しげな研究に取り組むある研究所で、その一人である三島研究員は、瞬間移動装置「ヒル・ベレス」の発明に成功する。しかし、彼は実験中に「ヒル・ベレス」が置かれた密室で何者かによって殺害されてしまった。 「祭りの気配、そして雪解け」 学園祭に向けて美術室で描かれていたはずの「秋」の絵画。しかし、作者は直前でそれを「冬」の絵に描き換えてしまう。不自然なほど短期間に生じた変容と、その意図。「私」は、友人の五十鈴川鏡子とともにその「解釈」に挑む。