VRoidの瞳の位置を下げるツール for VRChat(でした)
- Digital0 JPY

「VRoidの瞳の位置を下げるツール for VRChat」として公開していましたが、別の方法が思い浮かび、本ツールよりも高い効果が得られたので、情報として公開します(画像1枚目)。 なお、以前公開していたツールも引き続きご利用頂けます(更新終了)。 ■前提条件 ・Modular Avatar https://modular-avatar.nadena.dev/ja/ ■ステップアップ さらに虹彩に自然な奥行きを与えたい場合はlilToonの視差マップを導入する方法が考えられます。 https://x.com/suzuhibiki_yuki/status/1934076803590812126 https://misskey.io/notes/a90m94k3rh7f00ec この方法と併用する場合は、0.03ではなく0.015程度がお勧めです。 ■VRoid Studioの表情編集で「瞳を奥に移動する」や「瞳を隠す」を設定済みの場合はどうなりますか? 重ねがけになるため、より奥に移動することになります。 そのため、VRoid Studioのそれらのパラメーターと本設定の組み合わせは非推奨です。 互いに干渉しないように設定値またはアニメーターを変更するか、VRoid Studioでの設定を解除(値を0にする)してください。
▼▼▼以下、かつての記事▼▼▼
3Dモデリングでは、瞳の位置を下げることで、常に目が合っているように見せるテクニックがよく用いられています。 本ツールは、このテクニックを、擬似的ではあるものの、VRoid製アバターに手軽に導入することができるツールです。 アバタールートにprefabをドラッグ&ドロップするだけで、デフォルト(Idle)時を含むすべての表情に対して「瞳を隠す」パラメーターが「8」になったのと同じ効果を与えます。 具体的には、MA Merge Animatorを使って、「瞳を隠す」と同等の効果があるブレンドシェイプ(Fcl_EYE_Iris_Hide)を8にするアニメーションを統合し、常時再生させることで実現しています。 本来であればVRoid Studioの「瞳を奥に移動する」パラメーターを使う方がいいのですが、このパラメーターと同等の動きをするブレンドシェイプが存在しないため、似たような動きをする「瞳を隠す」と同等の動きをする「Fcl_EYE_Iris_Hide」を操作することで、擬似的に再現しています。 ■活用のヒント さらに虹彩に自然な奥行きを与えたい場合はlilToonの視差マップを導入する方法が考えられます。 https://x.com/suzuhibiki_yuki/status/1934076803590812126 https://misskey.io/notes/a90m94k3rh7f00ec このツールと併用する場合は、0.03ではなく0.015程度がお勧めです。
注意事項
・この商品はオープンβです。 大規模な仕様の変更があり得ます。 また、作者もAvatars3.0の仕様には詳しくありません。 不具合が出たらいろいろ調整してみてください。 不具合を解決するいい方法が見つかったら私に教えてください。 ・本ツールは擬似的再現にとどまります。本来の手法に比べて効果が薄まっているため、虹彩のデザインによっては効果を感じにくいことがあります。 ・VRoid Studioのパラメーター「瞳を奥に移動する」と「瞳を隠す」との併用は非推奨です。 ・HANA Tool、FaceEmo等、ブレンドシェイプを追加、編集等するツールとの組み合わせについては関知しません。 ・Back UP Your Project!!!
前提条件・導入方法
■前提条件 ・Modular Avatar https://modular-avatar.nadena.dev/ja/ ■導入方法 ・Unitypackageをプロジェクトにインストールし、YUKIMATISYUYA > YUKI_Iris_Hide > YUKI_Iris_Hide.prefabをアバターのルートにドラッグ&ドロップします ・アバターのビルド時に適用されるので、GestureManagerやVRChatへのアップロード等で動作確認してください ※プロジェクトの構成によっては、単純なPlayモードでは適用されないことがあります
Q&A
■VRoid Studioで「瞳を奥に移動する」や「瞳を隠す」を設定済みの場合はどうなりますか? 重ねがけになるため、より奥に移動することになります。 そのため、VRoid Studioのそれらのパラメーターと本ツールの併用は非推奨です。 本ツールを使う場合は、「瞳を奥に移動する」や「瞳を隠す」パラメーターを0にするか、重ねがけになっても問題ない程度の設定値に変更する必要があります。 ※当初のQAでは共存可能としていましたが、非推奨に変更させていただきます。 ■ブレンドシェイプ「Fcl_EYE_Iris_Hide」の値を変更するアニメーションを別に組んでいるので、8に固定されると困る パターン1(8に固定ではなく8を加算にする) YUKI_Iris_Hide.controllerをダブルクリックし、アニメーターウインドウのレイヤーから「YUKI_Iris_Hide」の右上の歯車マークをクリックし、「ブレンド」の値「オーバーライド」を「Additive」に変更する。 ※この方法は未検証です。 パターン2(8以外の値に固定する): YUKI_Iris_Hide.animをダブルクリックし、アニメーションウインドウのBody:Skinned Mesh~Iris_Hideの値を「8」から表情に干渉しない値に変更する ■「瞳を奥に移動する」と「瞳を隠す」の違いはなんですか VRoid Studioにおける「瞳を奥に移動する」は純粋に瞳の位置が下がります。 一方で「瞳を隠す」は、瞳の位置を下げつつ顔の中心から外側に向かって瞳の向きが回転します。 そのため、第三者視点から見たとき、例えば、向かって右側から見ているとき、左側の目が外側に向きつつ下がるため、瞳が下がる効果と瞳の向きが変わる効果によって多少相殺され、「瞳を奥に移動する」よりも効果が薄まります。 ■8以外の値を使いたい YUKI_Iris_Hide.animをダブルクリックし、アニメーションウインドウのBody:Skinned Mesh~Iris_Hideの値「8」を目的の値に変更する ■D&Dしても表情に変化がない 表情のブレンドシェイプがついているメッシュの名前は「Body」ですか? メッシュの名前を「Body」に変更するか、YUKI_Iris_Hide.animのpath:をメッシュの名前に書き換えてください。 ■瞳を下げるのをやめたい アバタールートに追加したprefabを削除してください。 ■その他 想定している問題は以上です。 これ以外は未知の領域ですので解決方法があれば教えてください。 ただし、HANA Tool、FaceEmo等、ブレンドシェイプを変更するツールとの相性問題については影響を及ぼす範囲が未知数のため関知しません。 CC0ですので、いい感じに改変してください。
更新履歴
2025/09/23 オープンβとして公開 2025/09/26 初期値を「8」に変更 2025/09/27 「瞳を隠す」「瞳を奥に移動する」との併用を非推奨に変更。
ライセンス
CC0 1.0 全世界 https://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja
免責事項
このツールはオープンβです。 プロジェクトの破損等、何らかの不利益が生じた場合でも責任を負いかねます。 Back UP Your Project!!
背景
3Dモデリングのテクニックを再現するためには「瞳を奥に移動する」パラメーターを使うのが理想的です。 しかし、このような設定をしたアバターをVRChatで運用する場合、以下のような課題が生じ、その解決には多少の手間がかかります。 ・表情編集で「あいうえお」を含むすべての表情に対して「瞳を奥に移動する」を設定する必要がある ・「瞳を奥に移動する」パラメーターは、表情が未設定の時の値を設定することができない ・VRM Converter for VRChatで変換した場合、デフォルト(Idle)の表情は「未指定」となる ・表情が変わったり話したときだけ瞳の位置が下がるようになり、挙動に違和感がでる 本ツールは、「瞳を奥に移動する」に似た動きをしつつブレンドシェイプも存在する「瞳を隠す/Fcl_EYE_Iris_Hide」を使い、このテクニックを擬似的に再現しています。