




人工知能技術を活用して、ポケモンバトルの戦略を自動的に構築する手法を研究します。 2025年5月号では、「見せ合い選出」をAIで実現します。バランスの良いパーティを作るにはどうすればよいのか? ナッシュ均衡を用いた見せ合い選出の最適化手法や、Double Oracleアルゴリズムを用いたパーティ構築の最適化手法を提案します。 過去の巻がなくても読めるよう配慮していますので、最新手法を知りたい場合は新刊だけでも大丈夫です。 第1章 はじめに 1.1 本稿の対象 1.2 先行研究との関連 1.3 本稿の構成 1.4 免責事項 第2章 ポケモンバトルのシミュレーション環境と基礎実験 2.1 ポケモンバトルのシミュレーション方法 2.2 ポケモン候補プールの生成と勝率テーブルの作成 2.3 勝率テーブルの分析例 第3章 見せ合い選出の最適化:ナッシュ均衡の適用 3.1 ナッシュ均衡の導入 3.2 ナッシュ均衡計算ライブラリNashpy 3.3 実際のパーティへの適用例 3.3.1 ナッシュ均衡が純粋戦略となる例 3.3.2 2 つの戦略に正の確率が割り振られる例 3.3.3 3 つの戦略に正の確率が割り振られる例 3.3.4 まとめ 3.4 選出アルゴリズムの比較 3.5 選出アルゴリズムによるパーティ評価の変化 3.5.1 評価方法 3.5.2 最も強くなったパーティ 3.5.3 最も弱くなったパーティ 3.5.4 まとめ 第4章 パーティ構築の最適化 4.1 パーティ構築問題の定義と混合戦略の必要性 4.2 手法1:限定的なパーティ候補からの最適化 4.3 手法2:大規模な戦略空間への対応-Double Oracleアルゴリズム 4.3.1 Double Oracleアルゴリズムの解説と具体例 4.3.2 Double Oracleアルゴリズムの実装と検証(パーティ候補100個への適用) 4.3.3 ポケモン候補100体からの組み合わせによるパーティ構築への適用と結果 4.4 手法3:任意ポケモン・技組み合わせへの挑戦 4.4.1 計算コストの問題点と高速化の必要性 4.4.2 DNNを用いたポケモン1体対1体の勝敗予測モデル 4.4.3 予測モデルとDouble Oracle、山登り法を用いた任意パーティ構築 第5章 まとめと今後の課題 5.1 本稿の成果の要約 5.2 得られた知見 5.3 現状の限界点と今後の課題 付録A ポケモンに関するAIの動向 A.1 ポケモン本編をクリアするAI A.2 大規模言語モデルを用いたポケモンバトルAI




