【DL版】寝たきり我が子とショートステイ開拓日記
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B6 / 96p はじめに 「やっと入学式だ」と思ったのも束の間。入学した4月にはもう卒業後のアンケートがくるって信じられる? 約1年もかけて就学活動したんだよ。 もちろん、最重度の心身障害児ということで2歳くらいの時には先のことをぼんやりと考えはじめ、小学校入学の時にはある程度のイメージを持って、地域の小学校の支援級に入学した。決めることも、付き添う場面もとにかく多くて大変だった。 この度、特別支援学校に入学したので地域の学校に比べたら親の出番は少ないはず。少し余裕もでてくるかな、と頭をよぎったけれどそんなのは妄想でしかなかった。 こんにちは。ハナヒラと申します。現在アラフィフ主婦で、夫と2人の子供と暮らしています。子供たちには軽度と最重度の障害があり、なにかと振り回される日々を送っています。 上の子が高校生になり、娘は中学生。ダブル入学の年のお話です。 医療福祉施設でも少しずつショートステイの受け入れが戻り始めましたが、施設内でコロナがでたら即閉鎖。そんな日々でしたが、人手不足が急速にすすみ、コロナで閉鎖ではなく「人手不足でショートステイの運用が厳しい」という状態になってきていました。 もともと、1つの施設のショートステイを利用していたのですが、ある日、施設の方からこう言われたのです。「別のところも探してもらったらいいから。いつまで続けられるかわからなくなってきたし」。その言葉に焦って「ヤバい、動かないと!」と重い腰をあげることになったのです。 ただ、困ったことに近隣(半径約50~60km)の主だった施設はすでにチェック済み。それ以上離れたところはどうやって調べたらいいのかわからない。口コミとかうわさぐらいしか情報源がない。 そんな状態から、特別支援学校中学部1年の間に2件の医療福祉施設を見学し、事前受診、日帰り利用、一泊利用までいけたあれこれを紹介させていただきます。地域によって福祉サービスは天と地ほどの差があるようです。当市はどちらかといえば、福祉資源は少ないです。そんな状況で右往左往している様子をクスッとしながら読んでいただけると幸いです。 はじめに 第1章 特別支援学校中学部に入学と卒後に向けたアンケート 第2章 高等部進路担当の先生との出会い 第3章 支援学校がもつ進路支援体制の強み 第4章 広がる選択肢 遠方施設の検討と移動のリスク 第5章 県内だけど少し遠い 受診経験のある施設見学 第6章 県外施設の事前受診 第7章 県内施設の事前受診 第8章 コロナ感染と緊急入院 移動中の大ピンチ 第9章 県外施設の日帰りショート再挑戦 第10章 県外施設の一泊二日初ショート 自分とのチキンレース 第11章 県内施設の一泊二日。雪も感染症も回避できますように おわりに
