継国酒店
- Ships within 10 daysShips by Anshin-BOOTH-PackPhysical (direct)300 JPY

二次創作 縁巌 小説本 内容はピクシブを参照されてください https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23976373
本文抜粋
都心部から少し離れているが、田舎というほどの田舎ではない、町の片隅にその酒店はある。木で作られたドアはスライド形式。取っ手の横に縦長の窓が設えられ店内が見える。窓の三分の二を覆い隠す店頭幕には継国酒店と大きく染め抜かれている。 店長は継国巌勝。店員が弟の継国縁壱。クラフトビールが店の半分を占めるビール特化店にあたる。かといってワインや焼酎、日本酒が無いわけでもない。全国のクラフトビールを作る酒造メーカーを尋ね歩き、取り揃えたクラフトビールが並ぶ。だからと言って大手酒造メーカーのビールが置いてないわけではない。床も壁も、ダークな木目調でそろえられ、黒を基本とした間取りである。奥のカウンターはL字型をしており、奥はバーカウンターのようになっている。ビアサーバーが設置され、金を払えば、酒が飲める。いわゆる角打ちと呼ばれるスタイルを取っている。 元々継国酒店は祖父が始めた店である。ビール好きが高じて酒店を始めた。大手企業からクラフトビールまで。そしてちょいと好みの酒を置いている店だ。店の改修を経て、祖父母両親に鍛えられたおかげか、三代目兄弟は自分たちなりに仕事をこなしていた。祖父の代からの付き合いや取り引き先。兄弟が新規開拓したワイナリーやクラフトビールを造醸しているブルワリーなど丁寧に取引していることもあってか、大手酒造メーカーと小規模ブルワリーとの対立もなく、取引先は平穏である。また地元で祖父の代からのごひいきさんをはじめとする個人のみならず、居酒屋、飲み屋などいくつかの取引先。そして、クラフトビールの噂を聞いたビール好きや、兄弟目当ての女性客も多い。
