❚　あらすじ

-　星の青さに手をのばす。貴方が星を落としたのだ。 通常ありえないような現象を引き起こす存在を怪異と呼称し、我々は人類の叡智を結集しそれらを監視・駆除することを目的とした警視庁刑事部神話対策課である。 貴方たちは一年半前から起きている進展のない猟奇的殺人事件の捜査を任されることになる。 被害者は現在までに14人が亡くなっている。被害者たちは必ず身体のどこかの部位が欠損し、全身の血液を抜かれた状態で発見される。 今まで両目、両腕、両耳、左足、鼻、頭髪、表皮、肝臓、腎臓、全歯、左手が欠損した遺体が上がった。 貴方たちは市民の平穏を取り戻すため、今日も事件解決に勤しむことだろう。 事実なるものはなく、あるのはただ解釈のみと。 (フリードリヒ・ニーチェの著作『力への意志』第481節より) 世界の解釈は観測者たちに委ねられているのだ。 傍観者に成り下がるより、執行者として世界を観なさい。 さもなくばただ微睡の中に沈むだけなのだから。

❚　概要

シナリオ名：XNUMX401 / ナンバーヨンマルイチ 略称：ヨンマル 要素：刑事、怪奇ホラー、メタフィクション（PC/NPCがPLに話しかけることはない） 必須技能：POW（1桁非推奨）、回避、自衛程度の戦闘技能 推奨：図書館、オカルト 比較的振らされる：心理学、交渉技能、目星、聞き耳 人数： 4人固定（KPC※KPのPCを投入して4PL以下で遊ぶことも可能だが、KP負担から推奨はしない） 秘匿：事前秘匿・途中秘匿共にあり 時間：20時間～25時間（ボイスセッション基準・ルート、RPなどにより左右される） ロスト率：高 / ダイス1つでの即時ロスト有 舞台：現代日本・東京/春（2026年4月9日～2026年5月1日） 傾向：新規探索者限定・捜査系シティシナリオ コンセプト：未解決猟奇事件を頑張って解決する刑事たちが、たくさん捜査して情報整理して死なないように頑張る話。 ▼　プレイ時間について テストプレイ時、通話を用いたボイスセッションで25時間弱であった。 RPや中間部分の処理進行によっては追加2時間ほどを想定する方が良いだろう。 ▼　シナリオ難易度 KP難易度★★☆☆☆（セッション進行）　/　★★★★★（内容理解） 何度かKPの経験がある方向け。KPは以下サプリ所持推奨です。（※シナリオはサプリの所持が無くても回せるように表記しています。） マレウス・モンストロルム≧クトゥルフ カルト・ナウ PL難易度★★☆☆☆ 楽しむ心と判定の仕方がわかれば遊べるようにしていますが、情報量がやや多めです。 ▼　こんな人におすすめ 情報の精査やNPCを通して世界の謎について探っていきたい方向け。全体的にしっとりとしたエモーショナルな雰囲気は薄く、クトゥルフ神話要素・哲学的思想の強いシナリオとなっております。RPタイミングはシナリオであまり設定されていないため、適宜行うようにすると良いです。 情報整理が主軸になっています。

❚　公開ハンドアウト

貴方たちは警視庁刑事部神話対策課に所属する刑事である。 神話的事象に詳しく、精神力に長けているため〈クトゥルフ神話〉+10%・〈POW+5〉（※18以上可能） HO1：貴方は長く警視庁に務めている。〈EDU+3〉 女上司の尻に敷かれたい方向け。様々なことに疑念を抱きつつ、事件解決に向かおう。 HO2：貴方は以前HO1とバディを組んでいた同期だ。〈DEX+3〉 情報取得、探索が好きな方向け。特殊な動きをしつつ事件解決に勤しもう。 HO3：貴方は最近異動してきた新人捜査官だ。〈CON+3〉 NPCとの会話が好きな方向け。ゆったりRPをしつつ、いつの間にか世界からパンチをされても立ち上がろう。 HO4：貴方は最近異動してきた敏腕捜査官だ。〈INT+3〉 自分探しが苦じゃない方向け。自分が信じていたものや盤面がひっくり返されてもStand up Stand up　立ち上がリーヨ！

❚　KP・PL向け注意事項

本シナリオには神話生物及びアーティファクト、魔導書に関して独自の解釈・オリジナルの設定が含まれます。改変等はご自由にして頂いて構いません。原型を損なわない程度の改変は構いませんが、改変後はその旨の記載をお願い致します。 カニバリズムをはじめとした猟奇的な暴力表現など人によっては不快に思う表現や分岐が多く存在します。かなり人を選ぶ内容となっておりますのでKPはPLと探索者の地雷を確認して回してください。いかなるトラブルも作者本人は責任を負いかねます。 このシナリオはフィクションです。実在する人物、団体、都市、宗教、事件などには一切の関係がありません。また、シナリオ内記載の情報や解釈はあくまで素人の集めた文献であり、本来の使われ方・解釈とは異なる可能性が高いです。本作の内容を通して取り扱う事象・学術に興味の出た方は、是非ご自身で調べ知見を広げてくださると嬉しく思います。 上記の点を了承いただけた方のみプレイ、閲覧をお願いいたします。 ▼　含まれる要素 カニバリズムや四肢欠損をはじめとした猟奇的な表現、グロゴア表現、コズミックホラー、未成年の死亡、胸糞END分岐、途中生還・ロスト、ダイス出目での探索者・NPCロスト、多数(5体以上)の神話生物の関与、呪文・魔道書のオリジナル解釈/改変、5人以上のネームドNPC、ある種のメタフィクション、NPCとの関係付与、盤面をひっくり返される展開、確定ロストNPC、同性愛をはじめとしたさまざまな愛の表現、神話・学説・宗教・文学作品の自己解釈、数ページにわたる描写（マスターシーン）、長文の情報・台詞、NPC同士の会話シーン、公式NPCの自己解釈・捏造・二次創作設定、ハンドアウト目標の不達成の可能性、エンドレスエイト的な表現、世界五分前仮説、脳の10パーセント神話、シミュレーション仮説、理不尽な死の描写・状況、第四の壁を彷彿とさせる描写、多元宇宙論、炎により害される表現、多眼の描写 ▼　含まれない要素 エモーショナルな展開、キレイなだけのEND、PCの確定ロスト、感情指定、NPC・他PCとの恋愛設定付与、R18展開/描写、人間以外の動物への虐待描写 ▼　シナリオの遊び方 事前秘匿並びに途中追加秘匿は、PLの任意のタイミングでいつでも開示可能。 場合によっては口論になることが予想されるが、基本的には協力型・PL/PCともに話し合いを推奨するため、情報の秘匿しすぎには注意されたし。情報の推理要素は薄いが、情報・時系列の整理が重要になる。ダイスでの判定が主体。

【DL内容】 2025/12/09現在_本文PDFのみ公開済み └ 年内～2026年1月までの期間に、正式頒布予定 本文：PDF219p/約17万8千字 【シナリオ更新履歴】 2025/12/09　本文のみ先行公開 ---------------------------------------------------------------------- 本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』シリーズの二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION　「クトゥルフ神話TRPG」「新クトゥルフ神話TRPG」 ----------------------------------------------------------------------