Mew創刊号:〈故郷探索ツアー〉記録集
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A5判/日本語版本誌 104p + 英語版別冊 28p/2025年11月20日発行 ※通販限定特典として、故郷ルートステッカーを1枚ランダムで封入しています。
「故郷を取り戻せ」と叫ぶ、その前に
故郷とは、固定化された領土なのか? Mew(アーティスト・コレクティブ・ミュウ)が故郷、すなわち「根のありか」そのものを問い直す。 前衛芸術的実践の記録集、創刊。
自らの故郷を「探索」し「観光」せよ
本書は、Mewのメンバー6名がそれぞれの「故郷」である東京都文京区、東京都杉並区、埼玉県所沢市、千葉県八千代市、神奈川県茅ヶ崎市を舞台に行った実践の記録です。 故郷探索ツアーは、前身コレクティブ「Post Passion Fruits」の実践を母胎としています。その核心は、「故郷当事者」と「故郷同行者」という対照的な二者の体験を交錯させる点にあります。 記憶によって土地を物語化する当事者と、非文脈的な視点で風景を観察する同行者。この二つの視線が互いの盲点を補い合うとき、慣れ親しんだ故郷は鮮やかに「異化」され、単なる風景の奥に豊かな物語の層が宿ります。 私たちはこの倒錯的な実践を通じ、固定化された「単一の故郷」ではなく、無数の視線によって立ち現れる「多重の故郷」を観光するのです。 日本語版本誌には、巻頭言やアーティスト・コレクティブ・ステートメントに加え、各故郷の「3Dスキャン・アッサンブラージュ」図版を掲載。論考・エッセイ・小説・戯曲・批評など、多様な形式を横断したテクストを収めました。また、英語版別冊には、巻頭言とステートメントの全訳、および各テクストの英文要約を収録しています。
目次
巻頭言 なぜ、いま「故郷」なのか──故郷の生態系と根のありか 栗原蓮 1 東京都文京区 「解釈項」のタイムカプセル──故郷のかたちをめぐる旅 三上悠里 2 東京都杉並区 モブキャラクター論──平均と凡庸の美学 佐藤清 3 埼玉県所沢市 スーパー・プライベート・ループ 佐藤慈・佐藤あきら 4 千葉県八千代市 もしあの子が生まれてきたらおまえみたいにしあわせだった 小林毅大 5 神奈川県茅ヶ崎市 水平線のアンドロジナス──烏帽子岩の風景と肖像 栗原蓮 アーティスト・コレクティブ・ステートメント 前衛の生態系──「密」と「疎」の彼方へ 栗原蓮






