『翼の共和国』Vol.2 2026年冬号 特集:ポーランド 破壊の跡と、再生の地図。
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『翼の共和国』は、世界の読み解き方 としての旅を扱う雑誌です。 都市に染み込む記憶や人々の声、風景 がはらむ歴史の層を、写真と文章で静 かにすくいあげていきます。 観光情報を消費するのではなく、旅の 最中にすれ違う “ 高度のずれた視点 ” を読者と共有し、世界の見え方を少し ずつ拓いていく。 ページをめくるたび、遠さと近さが入 れ替わるような感覚とともに、思考と 想像の旅へとご案内いたします。 【特集】 破壊の跡と、 再生の地図。——ポーランドを歩いて読む 20 世紀 世界を恐怖と欠乏に追いやった第二次世界大戦が幕を閉じてから、80 年が経った。私たちが暮らす 国は、多くの犠牲を生み、他国に被害を与えながらも、その戦争に敗れた。では、その事実にどれだ け向き合い、どれほどの反省を現在に活かしてこられたのだろうか。 日本であの戦争を語るとき、視線はしばしば国内での被害や、アジアでの加害の歴史に向けられ る。一方で、同時代に相互に連関しながら進行したヨーロッパでの戦争と、その後の歩みを学ぶこと は、先祖から私たちへと連なる歴史を相対化して捉える手がかりになるのではないか。そう考えて、 2025 年 2 月、私はポーランドを訪ねた。 加害国と被害国。そして、すぐそばで今も続く新たな戦争。美しいヨーロッパの街並みの中で、少し だけ真面目に、もちろん観光も楽しみつつ、書を捨てて、街へ出た。 写真/文・Zohang Yuriy 【エッセイ】 キューバの“熱”に 浮かされて 久しぶりの休み、それも三週間を手にした瞬間熱が出て、どうしても ”ここ“から遠いどこかに行きたくて、アラスカとかコロンビアとか遠くて手頃な場所を天秤にかけた結果、気がついたらキューバ行きのチケットを取っていた。 写真/文・ペンギン3世




