















「エディタから離れたくない」――これはVim ユーザー共通の願いではないでしょうか。メールもGit もファイラもVim の中で完結できます。ならば動画視聴も、ゲームも、Webブラウジングも、と考えるのは自然な発想でしょう。 本書では、Vim の可能性を極限まで押し広げる4 つのプロジェクトを取り上げ、それぞれのコードを読み解きながら背後にある技術を体系的に解説します。 第1 章 VimTube では、YouTube 動画をアスキーアート(AA)としてVim 内で再生するプラグインを全解剖します。yt-dlp による動画URL 解決、ffmpeg による映像デコード、Python によるリアルタイムAA 変換、Vim script によるTUI アプリケーション構築まで、普段は意識しないレイヤを横断的に学べます。 第2 章 Nintendo Switch 2 では、VimTube の技術を応用し、キャプチャボード経由でSwitch 2 の映像をVim 内にリアルタイム表示します。ffmpeg とmpv の組み合わせによる低レイテンシパイプラインの構築を解説します。 第3 章 VimAscii では、発想を逆転させます。Vim の中にWeb を持ち込むのではなく、ブラウザの中にVim を持ち込む。Web ページ全体をASCII アートに変換し、Vim スタイルのキーボード操作でブラウジングできるブラウザ拡張機能を解説します。 第4 章 VOS(VimOS)では、Neovim の上にファイルシステム、プロセス管理、シェルを構築し、Vim をオペレーティングシステムとして機能させるLua プラグインを解説します。 4 つのプロジェクトすべてに共通するのは、「テキストバッファを汎用的な表示デバイスとして使う」という発想と、BT.601 の輝度変換式に代表される基礎的なアルゴリズムです。環境が変わっても――ターミナルでもブラウザでも――本質的な技術は変わりません。















