ラブ 肉球
Physical (worldwide shipping)
Physical (pixivFACTORY)16,500 JPY
Physical (ship to Japan)
Physical (pixivFACTORY)16,500 JPY


ガラスマウスパッド - 450 × 400mmこの商品はpixivFACTORYで作られた商品です。サンプル画像は完成イメージのため、実物と異なる場合があります。 三つの肉球 むかしむかし、森の奥に、小さな猫の村がありました。 その村には、三匹の不思議な猫が暮らしていました。 一匹目の猫の肉球は、金色。 二匹目の猫の肉球は、銀色。 そして三匹目の猫の肉球は、七色でした。 金色の肉球を持つ猫は、歩いたあとに小さな幸運を残しました。 道端で四つ葉を見つけたり、探していたものがひょっこり見つかったり。 その足跡をたどった人には、ほんの少しだけ、嬉しいことが起こるのです。 銀色の肉球を持つ猫は、夜に歩きました。 暗い森の中で迷った人の前を静かに歩き、その足跡を銀色に光らせました。 「こっちですよ」 声を出さなくても、その足跡が道を教えてくれるのでした。 けれど、七色の肉球を持つ猫には、特別な力がありませんでした。 幸運をくれることもできない。 暗い道を照らすこともできない。 だから、いつも少し寂しそうでした。 ある夜、一人の旅人が森に迷い込みました。 旅人は何日も歩き続け、すっかり疲れていました。 「もう歩けないな」 そう呟いて、木の根元に座り込みました。 そのとき、七色の猫が旅人の前を通り過ぎました。 ぽん。 地面に、七色の肉球が残りました。 旅人は不思議そうに、その足跡を見つめました。 ぽん。 また一つ。 ぽん。 もう一つ。 七色の足跡は、森の奥へ続いています。 「……もう少しだけ、歩いてみようかな」 旅人は立ち上がりました。 一歩。 また一歩。 七色の足跡を追って歩いていくと、やがて木々の向こうに朝の光が見えました。 森を抜けたのです。 そこで旅人は気づきました。 七色の猫には、幸運を与える力も、道を照らす力もなかった。 ただ、 「もう一度、歩いてみよう」 と思わせる力があったのです。 朝日が昇るころ、金色の猫と銀色の猫もやってきました。 三匹は並んで歩きました。 金の肉球。 銀の肉球。 七色の肉球。 三つの足跡は、朝露の上に並んで残りました。 それ以来、森を歩く人々は三つの肉球を見つけると、こう言うようになりました。 金は、幸運を。 銀は、道しるべを。 七色は、もう一度歩き出す勇気を。 そして三匹の猫は今日も、誰かの知らないところで歩いています。 ぽん。 ぽん。 ぽん。 もし、いつかあなたが道に迷ったとき。 足元に三つの肉球を見つけたなら、 どうか少しだけ立ち止まってください。 そして、もう一度だけ前を向いてください。 あなたの道は、まだ終わっていないのかもしれません。
発送予定日
- ガラスマウスパッド - 450 × 400mm(450 × 400mm - 特殊加工強化ガラス )2026-09-24


