東方タロット色紙 宇佐見蓮子
- 3,500 JPY
東方の宇佐見蓮子のイラスト色紙です。 ウェイト版タロットカードの17『星』をモチーフにしています。 272mm×242mmの通常サイズ色紙です。 「星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力」 「この世界の仕掛けが全て見えている」 という記述を『星詠み』として拡大解釈して『星』のモチーフにしました。 ──────────────── 星(ほし、英:The Star, 仏:L'Étoile)は、タロットの大アルカナに属するカードの1枚。 カード番号は「17」。 アーサー・エドワード・ウェイトのタロット図解における解説では「希望と明るい見通し・瞑想・霊感・放棄」を意味するとされる。 Wikipediaより抜粋
本来の寓画との大きな違い 1.星の位置について
ウェイト版では白い星は規則正しく並んでいますが、こちらではまるでランダムに配置されています。 また、中央の黄色い星も規則性を持った形からフリーハンドで描いたものになっています。 本来の解釈であれば黄色い星は中心にあり、規則正しく描かれていることから「車輪」であるとされています。 そして白い星は「個人の内面における多種多様なパーソナリティの断片」と捉えられており、それらが規則正しく並んでいたのは「車輪の回転と共にもうすぐ意識にとって利用可能になるということを暗示している」とされていました。 さらにその回転には「仲介者」が必要であり、カードに描かれた女性こそが仲介者であるとされていました。 しかしこの色紙では星詠みの宇佐見蓮子をモチーフとした事によって「多種多様なパーソナリティの断片まま利用可能」であることを表しています。 星の位置がバラバラなのは、パーソナリティの多様な断片からヒントを得る「ひらめき」と、ホロスコープを用いる事なく星詠みを行う「霊感」を暗示しています。
本来の寓画との大きな違い 2.水壺について
こちらの色紙にはそもそも「水を注ぐ壺」が描かれていません。 水壺が本来暗示していたのは「非常によく似たものから出てきた流体が、異なる用途に繋がっている」という事です。 右手の水壺は「本来の水流へと戻り、再び流れを生み、水で満たす」事を暗示しているとされてましたが、蓮子の右手には「自分の帽子」があります。 これは「彼女自身の世界の時間の流れを右手に携えている」ことを表しています。 そして左手の水壺は「大地に落ちて地中に眠るあらゆる種子を育む」事を暗示しているとされています、更にウェイト版では地に注がれた水が新たな流れを生んでいます。 蓮子の左手には「異世界に繋がっていると思しき壁」があり、その壁を明確に認識しています。 これは「彼女自身とは異なる時間の流れを左手に携えている」事を表しています。 つまり「壺」を「世界」として、「水」を「時間」に置き換える事によって、本来の寓画に寄せた表現をとっています。 そして蓮子自身はウェイト版タロットに表されていた「本来の水の流れ」の描かれている世界に背を向けています。 そして「異世界に通じると思しき壁」を自ら破り、身を乗り出しています。 これは「本来の世界からの脱却」と「新たなる希望」を暗示しています。
本来の寓画との大きな違い 3.人物について
ウェイト版の寓画には、裸体の女性がカードの左側を向いている形で描かれていました。 女性が裸体である理由は「塔」において求められた変容の必要性、すなわち『自然との接触』が、女性=仲介者によって自己の内面において即時的・直接的に行われていることを表している為だとされています。 一方「塔」のカードそのものでは「成功に縛られた世界からの脱却」が変容の必要性として描かれています。 ここでは「自然との接触」よりも「成功に縛られた世界からの脱却」のほうがモチーフである蓮子のイメージに沿うと考え、こちらの解釈を採用しました。