過去からの脱却
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歴史を書くのは、過去を脱却する一つの方法である。 ――ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ◆三本の短篇と、一本のあとがきを収録! ◆高校時代に書いた短篇『囲い鍋』は、書いた当時の面影をそのまま掲載しています。大学在学中の模索期〈過去からの脱却〉時代に書いた短篇2篇は、大幅にアレンジを加え、『イリエの情景』以降の今田ずんばあらずテイストに! あとがきはもはや私小説。22ページにもわたる語らいをとくとご覧あれ! サイズ:A6(文庫本) ページ数:158 表紙はさらさら手触りのマットPP加工で、心地よい読書体験ができます。
目次
◆4ページ 「囲い鍋」 (青春・高校生・宮澤賢治・即興作・冬) 宮澤賢治に傾倒する男子高校生「私」は『雨ニモマケズ』に書かれた通りの生活を心掛けていた。 しかし彼の平穏な日常は、クラスメイトの女子高生、赤瀬さんによってぶち壊されてしまう。 どうなる、「私」の平穏!? 高校時代のずんばが手掛けた即興ドラマ。 ◆34ページ 「的の前の少年は雲に恋をしている。」 (恋愛・高校生・弓道・男の友情・夏) 弓道は同じことの繰り返しだ。弓を打ち起こし、引き分け、離れをする。正しい動作ができれば、理論上、中[あた]る。 だから僕は、遠い空の上で姿を変える雲に恋をしたのかもしれない。 弓道部2年の「僕」と、青春の1ページ。 ◆90ページ 「あすか、初夏の日」 (青春・中学生・カラス・吹奏楽・神社) 小学二年のある夕刻、明日佳と一矢はケガをしたカラスと出会う。明日佳は一矢の家で手当てしようと提案し、一矢にカラスを受け渡したのだった。 この出来事は、七年後、後悔として明日佳にのしかかる。 少年少女と一羽のカラス織り成す、贖罪の物語。 ◆128ページ 「著者と『過去からの脱却』について、つまるところの自分語り。」 エッセイ(兼あとがき) 『過去からの脱却』を手掛けた経緯と、今田ずんばあらずの創作に関するあれこれを思いのまま書き綴る。
奥付
2017年11月23日 初版 2019年11月24日 第三刷 著者 今田ずんばあらず https://twitter.com/johgasaki 編集 今田ずんばあらず 写真 じょがぁ カバー表紙編集 坂平高多良 発行 ドジョウ街道宿場町 印刷 コミックモール https://www.comicmall.jp/