ぐだ子の姪が、遺品整理のため、ぐだ子の家を訪れる。そこで叔母の筆跡の書き損じの手紙を見つけ、家の何処かに残っているかもしれない、ぐだ子の恋人からの手紙を探し出す。姪は、叔母の死に対して、「叔母は、歩み続けた果てに残った感情を手土産に、愛しい人と再び巡り合う為、旅立ったのだ」と考え、叔母が無事に恋人と再会できる事を祈る。
一方、ぐだ子が目蓋を開くと、そこは、野原で―――。
と、いうような内容です。
作中で出て来る手紙のレプリカが5通、付いてきます。麻紐で一括りにした、ちょっと特殊な装丁となっております。