【冊子版】硝子の薔薇は砕けない
- 1,600 JPY
2020年3月頒布のシンデレラステージ新刊ちと千夜小説本になります。 冊子版では箔押しカバー付き文庫本になります。 挿絵:襟籾サキ様 ページ数:168p ※価格はイベント価格+梱包資材代になります。 【電子版】 https://gusui.booth.pm/items/2038413 【メロンブックス様】 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=642905 作品紹介文 始めましょう、私たちの夜を 白雪千夜は、夢を視る。 燃える夢。ありもしない幻想のような、泡沫に消えてしまった物語を。 その夢で――出会うのは緋色のドレスを纏った姫。燃える屋敷の中で揺らめき煌めく金色の髪を持った女は千夜の心を魅了する。まるで、それは――吸血鬼のようだった。 女の名前は――ちとせ。 燃え尽きた屋敷を、家を、復興させる。亡き領主の後を継ぐ若い女主人。彼女へ尽くすように、千夜は使用人として、騎士として、ちとせへ仕える。自分には彼女しかいないのだから、と。そんなあり得ない夢。 時を同じくして、現実では千夜がちとせと共にプロデューサーの呼び出しを受けていた。仕事の話だ。ユニットとして、舞台に立ってほしい、と。 それは、吸血鬼の話。千夜は自嘲する。まるで夢の話が出てきたのか、と。交錯する夢と現実。迎える結末は同じ道か、それとも―― 夜はいつか明ける。 だけど、いつかはまた夜が降りてくる。 いつまでも咲く薔薇は、まるで硝子のようで。
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