英国の怪奇作家、アルジャナン・ブラックウッドの第二長編『The Education of Uncle Paul』の全訳です。本邦初訳。内容的にも、これからも商業出版として邦訳されることはないかもしれませんが、若き日のブラックウッドが、評判の良かった『ジョン・サイレンス』を過去のものだと続編を書くことを断ってまでも書きたいと望んだという、自伝的要素の強い作品です。ブラックウッドの稀有な想像力が存分に発揮された、神秘と純粋さと真摯さに溢れた高揚感に満ちた美しいファンタジーで、創作に対する姿勢などもストレートに吐露されています。『ナルニア国物語』で有名なC.S.ルイスは、若い頃にこの作品を読んでブラックウッドの虜となったそうです。 サイズ：138×195cm、帯つき、本文350ページ。表紙はマットPP貼り。 こちらは「漂着画廊２」の投げ込みが封入りされた、「月報あり」の完本になります。 月報の内容は、妖精文庫でもおなじみの『妖精たちの王国』等の著者、シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナーのイソップ寓話風の枠物語集『The Cat's Cradle-Book』より、掌編「オーディンの鳥」を翻訳したものを収録しています。LGBTの観点からも、フェミニズムの観点からも、再評価が進んでいる作家です。 よろしくお願いします。 ※お一人さま一冊でお願いします。